どうも、課題を出し終わって爆睡していたてりーぬです。いろいろ忙しくてなかなかブログに触れることができず、ソワソワしていました。
さて、前回3,900円で千葉県が乗り放題になる「サンキュー❤ちばフリーパス」を使って房総半島の海沿いを外房線・内房線で1周してきました。
今回はその2日目。房総半島を横断する2つのローカル線、小湊鐵道・いすみ鉄道で内陸を内小回り!それではいきましょうっっ
小湊鐵道までの道のり
小湊鉄道といすみ鉄道と言っていますが、本当は行く予定だったローカル線があります。それは「JR久留里(くるり)線」。くるりって地名かわいくないですか!タイトルに”くるり”って入れたのはこれも意識してます!
・末端路線であること
・終点まで行く電車が極端に少ないこと
これらによってなかなか簡単にふらっと行ける場所ではなく、綿密に計画を立てたのですが…。
久留里へ行くためには、朝5時に起きて津田沼駅発の電車に乗る必要があったのですが、起きたのは7時。いつもなら早い方なんですけどね…。そんなわけで久留里線乗り潰しは儚く潰える。
30分くらい友達の家で呆然としていましたが、小湊鐵道に乗るまでにはかなり時間があります。そこで、久留里線の代わりと言っては何ですが、京成千原線を乗り潰すことにしました。おととい京成津田沼駅から千葉駅までは乗ったので、この日はその先を。
こんな寄り道をしたら、この日メインの1つ、小湊鐵道へ!まずは千葉駅まで戻ります。工事中のJR千葉駅ホーム。もうすぐ完成するらしい。
昭和の薫り漂う小湊鐵道
乗るのはとっても古そうな電車。車内はちょっと古びたような変わった臭いがしました(笑)
途中の駅でツアーの団体が乗り込んできて1両の電車はほぼ満員。両隣をおばさんに挟まれて所狭しと座っていました。。これは大学生なのに座ってる私が悪いんですかね??荷物重いから許して(泣)
養老渓谷
さて、最初の目的地は「養老渓谷駅」。終点上総中野駅の手前で、五井駅から1時間ほどで到着。
その名の通り、千葉県有数の観光地である養老渓谷があるのですが、駅からはちょっと離れているのでバスで行きます。ここでフリーパスの威力を発揮!バスにも乗れるのです!電車と同じ配色のバスに乗り込んで、養老渓谷まで。
小さいころ名古屋の市バスでよく見た、昔懐かしの停車ボタンが。懐かしさを出すためにアンティーク風にしちゃうやつ。
山道をずんずん進んでいきます。免許取ってから実感したんですけど、バスの運転手ってやばくないすか?あれだけ大きくて重い車をマニュアルで何なりと操るって本当にすごいと思います。
そんなことを思っていると「粟又ノ滝」バス停に到着。ここから養老渓谷は目と鼻の先!
その養老渓谷で一番有名なのは、バス停名にもある通り粟又の滝という滝。バスの中でおばさんが”くりまた”の滝と読んでいましたが、”あわまた”だよ!って突っ込みたくなりました。たしかに栗と粟って似てますね。また、養老川の滝であることから養老の滝とも呼ばれています。こちらがその入り口。
養老の滝と言えば不老不死伝説のあれですよね。でもその伝説が言い伝えられているのはここではなくて、岐阜県にある養老の滝。東海地方出身の私は養老の滝と言えば岐阜だったのですが、千葉にも養老という地名があるなんて知りませんでした。というか、いろんなところにあるみたいですね。
ここの滝は岩肌を滑り落ちるような滝。あんまりこういう滝って見ないですよね。
川底がいい感じに削られてできたんじゃないかなって感じのギザギザ感(ボキャ貧)(そして伝わりにくい)
50分ほどで復路のバスが来るので、もう少し先に行きたかったのですが電車の本数も少ないので駅まで戻ります。
駅前のバス停に着いてバスを降りようとした時、重大なことに気づきました。
……フリーパスがない!!!
どうせポケットか財布かカバンの中にあるだろって思ってめちゃくちゃ探したのですが、どこにもない。。(泣)
バスの運転手は優しかったので降ろしてくれたのですが、さあこの後どうしよう。電車の時刻まで1時間ほどあったので探しまくったのですが、やっぱりない。半分キレてました、自分に。たぶん履きなれないジャージのポケットに裸でパスを入れたから、渓谷のどこかでするっと落ちて気づかなかったのだと思います。いやー、悔しい。
ここで引き返すのは私のセオリーに反するので、このまま予定通り計画を遂行します。もちろん交通費は自腹。まあ引き返したところでそんなに運賃は変わらないんでね。。
いすみ鉄道に乗り換え
5分ほどで、終点上総中野駅に到着。いすみ鉄道との乗り換え駅でもあり、比較的大きめの駅かなと思っていたら、予想に反してすげーちっちゃい!
乗り換えたいすみ鉄道は、元々国鉄の夷隅線。第三セクターに経営が移行され、一時は廃線の危機に陥ったものの、現在では菜の花の季節などには多くの観光客が訪れる路線となりました。
小湊鐵道もいすみ鉄道も駅がことごとく古くてもう最高!セピア調にしちゃうやつ。
大多喜
いすみ鉄道で次に降りるのは「大多喜駅」。反対ホームに停車中の電車がまたいい味出してます。
ここはいすみ鉄道の拠点となる駅で、大多喜は古くからの城下町。まずは小高い丘の上に建つ大多喜城へ行きます!
中は博物館として公開されていて、写真撮影禁止だったのですが、外の風景は撮ることができました。
大多喜高校に行き着いてしまいました。敷地内に「底知らずの井戸」と呼ばれた古い井戸がありました。
途中の道にて。遠くに見える塔のようなものが目印!のちに紹介します!
次に訪れたのは、ちょっと変わったデザインの「大多喜小学校」。奥には大多喜城も見えます。こんなところにも城下町らしさを出しているなんて!
そのほぼ隣にあるのは、ある意味今回の目的地とも言える大多喜町役場。どうして役場?と思ったかもしれませんが、この役場は建築界では非常に評価の高い建物で、「日本建築学会賞」というすごそうな賞を受賞しています。私自身大学の授業で図面を描いたので無駄な思い入れがあるのです!
ベランダも、「ああー、こんなの描いたなー、。」と感傷に浸ってしまいます。
戦後初期に建てられたかなり古い建築で、1度は取り壊しも検討されましたが、後世へ残したいという住民達の願いにより保存されています。この保存のプロセスも高く評価され、日本では横浜の赤レンガ倉庫に続き2番目となるユネスコ・アジア太平洋遺産賞を受賞したそうです。
さっきの塔はこの役場のものでした!この新しい建物は図面描いてないぞ?
役場庁舎がユネスコのアジア太平洋遺産賞を受賞|大多喜町公式ホームページ
役場から少し離れて歩いてみると、こんな城下町らしい街並みも残されています。
部活帰りの高校生が駅に集まってきます。車両の前が女子、後ろが男子という風に分かれていて面白かったです。
帰路へ
JR外房線で帰ります。なんとなく特急乗ってやろうかと思いましたが、目の前に普通の電車が止まってたらまあ乗っちゃいますよね。
途中蘇我駅で乗り換えて、かの有名な幕張メッセや舞浜を通る京葉線で東京駅まで。
旅の締めは大好きなお店のラーメンで。お疲れさまでした、自分!
元々癒しとか充足感を求めて旅に出たのに、旅先で逆に機嫌が悪くなったり帰りたくなったりすることがたまにあります。それでも目的の場所へたどり着けると気分も晴れて、なんだかんだ来てよかったなー、と。そして数日後、数か月後にはもうすでにいい思い出になってるんですね。
何事もわりと諦めの早い方なんですが、旅ってそこまで行ってしまえばもう逃げることはできないじゃないですか。今のところ私が続けられているのって旅くらいなので、まだまだ無駄に乗りつぶしていくつもりです。まだまだこのブログともお付き合いください!
今回と同じように紀伊半島を1周してきた時の記事がこちら。房総半島よりも1回りも2回りも大きいので青春18きっぷで行くのはなかなか大変でした。。
本日の移動距離:229.9 km