東京-名古屋の裏ルート!青春18きっぷで行く中央線の観光地まとめ

岐阜

どうも、てりーぬです!

私はこれまで、青春18きっぷで東京と名古屋を10往復以上してきました。

基本は最短ルートで本数も多い、海沿いを走る「東海道線」を使っています。どこまで行っても静岡県から抜け出せない、、という罠にはまってしまうのも東海道線です。

でも毎回同じルートだと飽きてくるんですよね。そこで目をつけたのが、山間部を通る「中央線」です。

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中央線のルート

「中央線」と言うと、高円寺や吉祥寺、国分寺などの都内のおしゃれタウン(たまたま全部”寺”)を想像する人が多いと思いますが、実は中央線は山梨・長野・岐阜を経由して名古屋駅まで通じているのです。特急「あずさ」は山梨を通って松本まで行きますからね。

また、中央線は「山手線の真ん中を通るから中央線」って思っている方もいるかもしれませんが、違いますからね?「日本の真ん中を通るから」ですよ!?

東京から名古屋まで中央線で繋がっていることが分かったところで、東京を出発して普通列車だけで名古屋を目指すと最短でも8時間くらいかかります。

ただ、ずっと乗り通すと体力的にも精神的にも大変ですよね。そこでおすすめは、ふらっと途中下車して寄り道しながら移動すること。この記事では、駅から歩いてすぐに行ける観光地を東側から順に紹介していきます!

それでは、東京駅を出発して西を目指しましょう。都内のスポットまで入れてしまうとキリがないので、高尾を過ぎた山梨あたりからスタート!

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中央東線

中央線の中でも塩尻駅より西側、JR東日本の管轄を「中央東線」とも呼んだりします。このエリアは東京から山梨、信州に向かうにつれて緩やかに標高が高くなっている高原地帯というイメージ。

猿橋駅|日本三奇橋 猿橋

山梨県の大月の手前、猿橋駅から歩いて15分くらいのところにあるのは、岩国の錦帯橋、現存しない富山の愛本橋と並び「日本三奇橋」の1つである猿橋。地元の方が日常的に使っていそうなのも高ポイント。

決して大きな橋ではないんです。特徴的なのは、複雑な橋の構造。木材が何重にも入り組んで橋を支えている構造が珍しい!三奇橋と言われるだけあります。

周囲は遊歩道が整備され、歩いてみると想像以上に深く切り立った険しい崖に驚き。川幅が一番狭いところを狙ってなんとか橋を架けようとした努力が垣間見えます。

甲府駅|甲府城跡

山梨県の県庁所在地、甲府。甲府駅周辺にはふらっと歩いて楽しめるスポットが点在しています。まずは駅南側の甲府城跡。桜の時期に訪れたら、桜の花が一面に咲き誇っていました!

残念ながら天守は残っていませんが、高い石垣の上からは甲府の市街地が遠くまで見渡せます。

近年復元された「鉄門」は、絶対通さないぞという要塞感がすごい。立派な石垣とともに、とても大規模なお城だったことが伺えます。

他にも、駅周辺には重厚感溢れる近代建築がたくさん立ち並んでいるので、レトロ建築めぐりをしてみるのもいいですね。

上諏訪駅|諏訪湖

長野県のほぼ中心にある上諏訪駅は、いくつもの見どころがあります。まずは諏訪湖。駅から歩いて10分で湖畔の公園にたどり着くので、のんびりと黄昏れるのにちょうどいいですよ。

諏訪湖は間欠泉があることで有名。「諏訪湖間欠泉センター」の前の小さな泉では、定期的に温泉が噴き出します!

上諏訪駅前の一帯には、上諏訪温泉の温泉街が広がっています。至るところに温泉が湧き出ているので歩いているだけでも楽しいです。

ちょっと南に行くとあるのが高島城跡。決して大きなお城ではありませんが、木の素材感を生かした天守がなんだか綺麗でした。

斜面を30分ほど登ることになりますが、駅の西側の高台にある立石公園からは諏訪湖が一望できます。映画「君の名は。」で一躍有名になったあの風景を見ることができますよ!特に夜景が超おすすめ。

ちょっと寄り道

先ほど「特急あずさは松本まで行く」と言いましたが、実は松本駅は厳密には中央線ではありません。しかし、松本をスルーしてしまうのはあまりにももったいない!塩尻駅から20分もかからず行けるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

松本駅|松本城

様々な見どころがある松本ですが、一番の魅力はやはり国宝でもある松本城。400年前の築城当時から変わらぬ姿を保っている全国でも数少ないお城の1つです。

漆黒の天守閣そのものの格好良さに加えて、お堀の目の前が水の張られたお堀になっていることで、水面に映り込む姿はもう圧巻!お堀の水面が地面スレスレまであってすぐそこまで近づけること、さらに天守までの距離が比較的遠い、ということがほかのお城にはない特徴ではないでしょうか。

内部は復元された城とは違い、コンクリートの階段やエレベーターではなく、昔ながらのはしごのような階段なので、最上階まで登るのはかなり大変です。ですがだからこそ歴史的な価値を感じられますし、最上階から見下ろす松本の市街地はとてもいい眺めです。

夜になるとライトアップされるのですが、その姿も最高にかっこいい!松本に宿泊する際には外せないですね。

中央西線

塩尻駅より西側、JR東海の管轄は「中央西線」と呼ばれています。ここは旧中山道のルートに沿っており、「木曽路はすべて山の中」と言われるほど険しい木曽路の街道沿いの宿場町が数多く点在。その中で今でも宿場町の面影を色濃く残す街並みを3つ紹介します。

奈良井駅|奈良井宿

最初に途中下車すべき場所は奈良井駅。駅から目と鼻の先にある奈良井宿は昔からの古い町並みが残り、国の重要伝統的建造物群保存地区、略して「重伝建」にも指定されています。

奈良井宿は全国の重伝建の中でも保存地区の面積がずば抜けて広く、まさに江戸時代にタイムスリップしたようなレベルの高い街並みが何百mにも渡って続いています。私が訪れた日は冬の木曽路らしく雪が降りしっていました。我ながらこの雪の粒まで捉えた写真、完璧じゃないですか??

このブログで何度も言っていますが、重伝建の魅力は今でもこの建物で人が暮らしているということ。建物は人が住まないとすぐにだめになってしまうので、住民たちの力でこの街並みは保たれているのです。地元の方たちによって観光客も楽しめるお店がいろいろとあるので、ぜひ覗いてみてください。 

南木曽駅|妻籠宿

南木曽駅から路線バスで15分ほど進んだところにあるのは妻籠宿。日本で初めて「重伝建」に指定された場所でもあります。

江戸時代には、妻籠宿は中山道の宿場町として賑わいましたが、新しく別の通りに道路や鉄道ができたことで衰退していきます。今のこの街並みがあるのも、その昭和の経済成長期にこの風景を残そうとした住民たちがいるからこそなんです。

妻籠宿随一の見どころは、国の重要文化財にも指定されている脇本陣奥谷という古い住宅の室内。格子越しに差し込んだ光が、囲炉裏で起こした煙に反射することで、光の筋が浮かび上がり、とても神秘的な光景を作り出しています…!

歩いていると、座る場所、座り方、目線のすべてが完璧な猫がいました。何かの広告に使えそう。

中津川駅|馬籠宿

さて、ここから岐阜県に入ります!中津川駅からバスで行けるのは、木曽路最後の宿場町である馬籠宿。隣の妻籠宿から直通しているバスもあるので、セットで訪れるのがおすすめ。

宿場町全体が険しい坂道沿いにある珍しい場所で、頂上付近からはとてもいい眺めが見られます。古い町並みと遠くに並ぶ集落と山々の光景がとても絵になります!

ここ馬籠宿は「木曽路はすべて山の中である。」という有名なフレーズで始まる『夜明け前』などの作品で知られる、文豪・島崎藤村の出身地でもあります。藤村の生家跡に建てられた「藤村記念館」では藤村の生涯を学ぶことができ、記念館自体に建築的な魅力も詰まっています。

中津川まで来てしまえば名古屋まであと少し。名古屋市内も書き始めたら終わらないので、ここでは割愛します。まだここから西の方を目指す人もいるかもしれませんが、ひとまず長旅お疲れ様でした!

まとめ

以上、途中下車して行きたい中央線の観光スポットをまとめました!四季折々の景色を楽しむことができるので、訪れる度に違う風景を見ることができるのではないでしょうか。

まだまだ面白い場所はたくさんあるはずなので、また何かいい感じのところがあれば随時更新します!

王道ルート、東海道線の観光スポットはこちら。

名古屋から行ける、紀勢本線を1周してみたルートはこちら。

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