【西日本放浪記2】「日南レトロバス」でめぐる宮崎・日南海岸の絶景スポット

宮崎

前回、日南で台風が直撃して同級生のゲストハウスに延泊することになった時の様子を書きました。

【西日本放浪記2】宮崎・日南市街地で巡る歴史的建造物[油津・飫肥]
お久しぶりです、てりーぬです。 いろいろあって全く更新できていませんでしたが、ようやく西日本放浪記の続きを書けます!連日大雪のニュースが流れている中で、台風が直撃した時のお話です。。 前回の記事で、友人が経営していた宮崎の日南に...

当初は熊本で1泊して大分へ向かう予定でしたが、日南から直で大分へ行く計画に変更。JR日南線は昼からしか動かないそうなので、日南から宮崎駅まで朝から動いている宮崎交通の路線バスを利用することに。

バスの乗車には、コンビニで1500円で買える学割の一日乗車券を利用。

そうすることで、行く予定のなかった日南海岸の絶景を途中下車しながら見ることが可能になりました!予定は変わってしまったけれど、いいルートを見つけられてむしろワクワクしてます!

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油津駅を出発

3日間お世話になったゲストハウスも今日でお別れ…。宮崎駅へ行く8:10発のバスに乗るために、油津駅隣の油津駅前待合所へ。

ちょっと遅れてやって来たのは、宮崎県産の木材があしらわれた日南レトロバス

日南海岸をひた走るこのバスに乗って、絶景を巡る旅のはじまり!

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鵜戸神宮

油津を出発すると早速海岸のすぐ隣を走ります。台風が過ぎ去った直後の空はちょっと雲が多めですが、風も収まって穏やかで過ごしやすい天気になりました!

20分ほど揺られてたどり着いたのは鵜戸神宮の入り口。神話の国日向のパワーを味わってきたいと思います!バス停があるのは本殿から少し離れた場所なので、ここから少し歩きます。

いくつかの階段を越えると切通しの壁の奥にトンネルが。どうやら山を一つくぐらなければいけないらしい。

トンネルを抜けると、再び海が見えてきました!

最初に「神門」という低い門をくぐります。

続いて、屋根が立派な「楼門」をくぐります。空と朱色の対比が美しい!

参道は崖沿いの道!

「玉橋」の上から太平洋を眺めると…、

うひょー!これが見たかった!宮崎最終日にして初めての快晴!青い空と青い海!!

階段を降りて上を見上げてみた。

海が作り出したどでかい岩も間近で見ると大迫力!

壮大な景色とは裏腹に、本殿は岩の下にこじんまりと存在。(あれ、ちゃんとした本殿の写真がない。。)ばっちりお参りして、御朱印も頂いてきました!

岩が崩れ落ちてこないかちょっと不安になる立地ですよね。笑

本殿の裏へまわると、なにやら2つのふくらみが。看板には「御乳岩」と書かれていますが、、そう、これはおっぱい!神様のおっぱい!安産・育児にご利益があるとかなんとか。

亀石に運玉を投げて窪みに入ると願いが叶うというもの。「男は左手」って書いてありますが、左利きの僕でも左手で投げていいのでしょうか…。結局投げてませんが(笑)

これ以上前へ進めなかったので、次のバスに乗るためにバス停へと引き返します。

朝来たときはやっていなかったお土産屋さんも開いていました。

「八丁坂」という、江戸時代には築かれていたという古い石段。山を越えてバス停の方まで戻れる道になっています。

鬱蒼とした茂みがちょっと嫌だったのでここは通っていませんが。虫が出そうだし。。

先ほどバスを降りた70分後、9:42のバスに乗って、隣のバス停「サンメッセ日南」へと向かいます。

サンメッセ日南

続いて、モアイ像で有名なサンメッセ日南へ!このバス停で降りたのは自分一人。こんなところへバスで来る人なんてそうそういないでしょう。。

早速モアイ像がお出迎え。ここを歩いて上って行っていいのか、本当に営業しているのか不安になりながら、明らかに車専用の道を歩いていきます。

予想以上に急な坂道を上がって、10分程度で入り口に到着。

徒歩で来た人は右側の窓口で入場料を支払います。開園が遅れているのか、炎天下で待つほど約10分。係員の人が顔を出して、お金を払ったらいざ入園!

入ってすぐに待っていたのは、コブクロの黒田さん…?

そして遠くに見えるモアイ像!

とりあえず間近でモアイ像を拝見。

本当にイースター島に来たかのような光景!

裏側からも見てみる。意外と薄いんですね。

ここのモアイ像はイースター島公認で完全復刻されたもの。ユネスコに許可された世界遺産のパネルが展示されています。

モアイ像についての詳しい話はこちらの公式サイトに載っているのでぜひ見てみてください!
http://www.sun-messe.co.jp/story

今度はだだっ広い園内を散策してみます。どこかの古代文明を再現したかのような建造物。しかしそれ以外の建物はほとんどなく、真夏の直射日光をもろに受けてとても暑い!

なんだこの謎配置は…。

カラフルな7人の黒田さん(違う)

あまり長い時間滞在しなかったのでちゃんと見ていないのですが、建物の中の展示などもとても面白そうでした。

丘のてっぺんの建物から海を見渡すと…、

完全に台風一過じゃあ!台風め、ざまあみろ!!昨日までの嵐が嘘のよう!

ここの土地はもともとは牧場を営んでいたそうで、その名残りが感じられる場所もありました。

頭がくらくらするくらいの絶景(ただ暑いだけ)を見れて満足したので、次のバスに乗るために退散!

堀切峠

前回のバスの降車時から80分後、11:07のバスに乗って再び北上。この路線はちょうどいい間隔でコンスタントに来てくれるのでありがたいですね。

依然として海岸沿いを走っていきます。このあたりに来ると、岩がギザギザになった特徴的な通称鬼の洗濯岩と呼ばれる海岸が続くようになります。

途中、道路が上り勾配になって堀切峠に差し掛かります。この区間は、バスの中からでもある程度海岸を見渡せる絶景!

バス停の名前にもなっている道の駅「フェニックス」では一年を通して花木を鑑賞できたり、マンゴーソフトや郷土料理を食べたりできるそう。僕は通過しちゃいましたが、ここで降りてみてもよかったかな。

青島 鬼の洗濯板

続いてバスが向かったのは、周囲を「鬼の洗濯板」が囲んだ青島!…なのですが、自分が訪れたのはこの日ではなく3日前の朝。台風が近づき晴れたと思ったら雨が降るような不安定な天気の中、宮崎駅から電車で来たその時までちょっと遡りたいと思います。

宮崎駅で日南方面の気動車に乗り込む。

朝ごはんはヨーグルッペ。これがおいしいんだよなぁ

幾度目かの大淀川越え。

あっという間に青島駅に到着!

駅から徒歩5分くらいで海に出れます。

青島が江の島に似てると言うのか、江の島が青島に似てると言うのか。

橋を渡って青島へ上陸!

波の力が作り出した奇岩、鬼の洗濯板をこの至近距離で見ることができます!

よーく見てみるとなんかヌメヌメしてて面白い。

さらにその先には、山幸彦が祀られている青島神社の小さな鳥居が一つ。

鳥居をくぐって細い道を少し行くと、左側には木々に囲まれるように境内が続いていました。

門から海を眺める。

ここでもしっかりお参りしたら、本島へと戻ります。

メインの通りの脇には、いかにもリゾートらしい「宮交ボタニックガーデン青島」という場所がありました。帰りの電車の時間まで少し寄ってみることにします。

敷地内に入ると、トロピカルな植物たちがお出迎え。

広い温室の中でも様々な植物を鑑賞できます。

端っこに綺麗な施設を発見。

中では軽い食事やスイーツなどが食べられます。僕はマンゴープリンを注文。ひとまず宮崎でマンゴーを食べることができて満足!口の中でとろけてめちゃくちゃおいしかった!!

道端で見つけたカニを追いつめて遊んでみた。ハサミを見せて威嚇してくるのがかわいい。。全然怖くないぞ~~!

そんなわけで、青島駅から宮崎市内へと戻ります。海は大しけでしたが、この時だけでも晴れてくれてよかった!

南宮崎駅で乗り換えの際に、観光列車「海幸山幸」と出会ったので激撮。

再び宮崎市内へ

時間は再びバスの中。青島を出ると、運動公園や宮崎空港を経て、中心市街地へと入っていきます。

僕が下車したのは、橘通三丁目。4日前チャリで疾走した宮崎のメインストリート、いかにも宮崎らしい場所へ戻ってきました。

ここへ戻って来た理由は、宮崎の郷土料理を食べるため!

僕がどうしても食べたかったのが、この冷や汁。魚と豆腐ときゅうりと大葉などを混ぜて、ご飯の上にぶっかけるという至ってシンプルな料理ですが、なぜかハマってしまう。

なんで宮崎なのに”東京庵”なのだろうか。とてもおいしかったです!

商店街を潜り抜けて、大通りを歩いて宮崎駅へ。

ちょっとだけ駅ナカのお土産屋さんへ寄ってみました。完熟マンゴーのお値段なんと2つで11500円!18きっぷなら5日間移動できちゃうぞ。笑

天気はほぼ完全に回復していましたが、13:40現在でJR日豊本線はまだ運転を見合わせている模様。

これを予期して、前日に急いで大分行きの高速バスを予約しておきました。運賃は平日のWEB割で2520円。路線バスの一日乗車券と合わせると、4020円で日南から大分へ行くことができました!18きっぷよりは高いですが、時間や快適さを考えると十分です。

高速バス関連の写真はこの1枚だけ…。バス車内も東九州道もとても空いていて、非常に快適でした!さよなら宮崎!こんにちは大分!

宮崎まとめ

そんなわけで、約3時間半のバスの車内で宮崎にお別れ。結果的に5日間宮崎にいたことになります。これだけ長い間同じ県に留まっているなんて、住んでいる場所以外ではなかなかないんじゃないかな。

その5日間のほとんどが台風に脅かされる日々でしたが(笑)、なんとか自転車で市内も回れて、コブクロのライブも参加できて、直撃したのは友人のゲストハウスだったので安心して延泊できて、それでも最終日にはカラッと晴れて、非常に満足度の高い旅になりました!

宮崎の観光地と言えば、圧倒的な自然。そうなるとやはり位置は分散してしまって、ちょっと広すぎて観光しづらい場所ですが、色々回ることができてよかったです!ご飯もおいしくて、宮崎がさらに大好きになりました!

最後にこの日訪れた日南海岸の主要スポットの位置関係を示しておきたいと思います。

それでは、次回からは大分!お楽しみに!

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