「名古屋は何もない」って本当?そう言われる理由を考察してみた

愛知

名古屋出身の人が口を揃えて言う言葉、それは「名古屋には何もない」。

名古屋で18年間過ごした私もこの言葉は何度も聞いてきて、聞くたびにちょっと残念な気持ちになっていましたが、実際「確かにその通りだ…。」と思う部分も多々あります。

とは言っても、名古屋は200万を超える人が暮らす大都市。果たしてそんな場所に楽しめる場所が本当に何もないのか、徹底的に検証していきたいと思います!(※記事の内容はあくまで個人的な見解です)

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名古屋は「1番行きたくない街」?

名古屋の魅力を探る前に、まずは競合都市を見てみましょう。

何年か前に、大きく話題になったアンケート調査があります。それは、名古屋が「1番行きたくない街」であるということ。

何があれって、このアンケート、名古屋市が自ら行ったものなんですよね。自分で実施した企画で最下位になるとは、なんとも悲しいものがあります。

ただ、私はこのアンケートの設計自体にいろいろと問題があるのではないかと思います。

まず、そのアンケートの対象の都市は8都市だけ。場所も偏ってるし。報道のされ方の問題でもあるのですが、日本には1,700以上もの自治体があるのに、8都市だけを対象にしたアンケートで「最も行きたくない街」になってしまうのは如何なものか。

もう1つは、競合都市が全国的にも人気の高い観光都市ばかりだということ。だって、正直に言って、この並びで1番行きたい場所って聞かれて名古屋を選ぶ人っていますか?ふつーうに考えたら札幌とか京都とか選ぶでしょ?

まあ大体人口の多い順に選ばれてはいるんですが、こんな負け戦をして何がしたかったんだろう。名古屋が最下位になって話題を呼ぼうっていう作戦なのであれば大成功かもしれませんが…!

でもね、ちょっとよく考えてみてください。「札幌市」の観光名所って何があるでしょうか?大通公園とか時計台とかは札幌市内ですが、小樽とか富良野とかは札幌市内ではないんですよ。大通公園+テレビ塔なら名古屋にもあるし、時計台はがっかりスポットとしても有名ですよね。

福岡も同じで、福岡市内の観光地って意外と少ないんです。「市」のレベルだけで言えば、札幌市も福岡市も、名古屋城で十分に対抗できると思っています。

え、札幌にも福岡にもおいしいものがいっぱいあるって?名古屋にだってたくさんありますよ!(しょっぱいものばかりだけど)

でも札幌とか福岡って聞くとすごく行きたくなるし、名古屋だとそうでもないでしょ?では、次の項目からその理由を考えてみましょう。

名古屋と愛知の違い

さて、名古屋市は何県にあるでしょうか。名古屋県?いいえ、そんな県はありません。

名古屋市は「愛知県」の県庁所在地です。これ意外と分かっていない人が多いんですよね。義務教育の範囲なんでね、しっかりと覚えておいてください!

ところで、都道府県名と県庁所在地名が一致しているところだと、地名だけでどちらを指しているのか判断できません。例えば大阪だったら府なのか市なのか、福岡も県か市か分かりません。

太宰府天満宮は福岡市にはありませんが、福岡県にはあるので「大宰府は福岡の観光名所」と言えますし、宮島も広島市外ですが「広島といえば宮島」という図式があるわけです。

つまり、周辺の魅力も合わせてその都市の魅力として認識されているんです。この点で「都道府県名=県庁所在地名」の都市はちょっと得をしているのではないでしょうか。

逆に名古屋は名古屋市内と市外が明確に区別されるので、市外の観光地を「名古屋の観光地」として堂々と紹介することができません。

例えば国宝の犬山城は、名古屋駅から電車で30分かからずに行けますが、名古屋市ではないので「名古屋の犬山城」と言うことができません。逆に犬山市民はそんなこと言われたら絶対イヤですよね?

かと言って「愛知の名所」と言っても、いまいち印象は強くない。これは横浜市と神奈川県、神戸市と兵庫県の関係と同じで、名古屋市と愛知県だったらどうしても名古屋市の方がネームバリューが高いんですよね。愛知県ってどこ?って感じの人も多いので。。

その辺で統一感を持ってアピールしづらいので、ちょっと損をしている気はします。(横浜、神戸は単独で十分魅力的であることが認知されてるから強い。)

名古屋って何地方?

もう1つは、名古屋という地名がより広域なエリアと結びつかないこと。

例えば札幌と言えば北海道にあるとすぐ分かりますし、仙台と言えば東北、福岡と言えば九州と、とても広いひとまとまりの地方と結びついており、福岡と聞けば九州のその他の都市の長崎や熊本、大分などなどが連想できます。

この場合も同じように、広域の地方の魅力も合わせてその都市の魅力として認識されているのではないでしょうか。

じゃあ名古屋はと言えば?残念ながら、○○地方という範囲が東北や九州ほど明確に定まっていません。

ますば中部地方という分け方でいうと、北陸や甲信越も一緒にされていますが、まさか新潟や長野、金沢などと名古屋が同じ地域だと思ってる人は地元の人にも外部の人にもいないと思います。

もう少し狭いエリアにすると、東海地方という分け方があります。地元の人はよく聞く名前ですが、外部の人はいまいちピンと来ないんじゃないでしょうか。

これも分け方が確定している訳ではなく、愛知+静岡の東海2県なのか、愛知岐阜三重の東海3県なのか、さらに静岡を加えて東海4県なのか、使う場面によって変わってきます。観光客からしたらとても使いづらい地方名になってますよね。「北陸へ行く」と言うことはあっても、「東海へ行く」と言うことはないでしょう?

名古屋をもっと広めるために

このことを踏まえて、じゃあどうすれば名古屋の魅力をもっと伝えられるか。より広域なエリアで連携して発信していくことが重要だと思います。市長と知事が喧嘩してる場合ではありません。名古屋・愛知の周辺の県も巻き込んで、地域全体のブランド力を上げていくことが必要でしょう。

東海・北陸周辺の9県で連携を図っている「昇龍道」はとてもいい取り組みだと思いますが、全国的な知名度は全然ですし、ネーミングセンスがちょっと中2なのが残念なところ。。

そこで!このサイトでも、微力ながら名古屋・愛知とその周辺の魅力の発信に貢献できればいいなと思っています。

実際に名古屋やその周辺の地域にはどんな魅力があるのか、次の記事からいろんな切り口で紹介していきます!地元の方には「名古屋にはこんな場所があるんだよ」と堂々と言えるようになってほしいです。

この連載をすべて読んだらもう名古屋には何もないとは絶対に言わせない!!

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