青春18きっぷで紀伊半島を一周してきた[和歌山・紀勢本線の観光地]

関西

どうも、てりーぬです。

今回は、ずっと行きたいと思っていた、和歌山と三重の太平洋沿いを走る全長384.2kmの長大路線・紀勢本線に乗って、紀伊半島をぐるっと1周した時のことをお話します。

所用のあった大阪を出てから和歌山県内で1泊して、実家のある名古屋まで帰ってきました。大阪と名古屋は新幹線で50分、近鉄特急やバスでも2時間半から3時間程度で移動できちゃいます。18きっぷで在来線を使うとしても、東海道線だったら3時間半前後と、それほど過酷な道のりではありません。

それをわざわざ2日かけて思いっきり遠回りして、超ローカル線を特急も使わずに青春18きっぷで移動するなんて阿呆の極み。それでもこのルートには、時間をかけて訪れるだけの価値がある場所がたくさんあるのです。和歌山県内の途中下車スポットを紹介しながら、マニアックな旅の道中をお伝えします!

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和歌山市駅

紀勢本線の起点は和歌山市駅。JRの駅としては隣の和歌山駅の方が大きく、和歌山市駅はおまけみたいな存在ですが、大阪の難波から繋がっている南海電車はここが終点です。特徴的な水色の列車で和歌山市駅に到着。

和歌山城

和歌山市駅から歩いて10分くらいの所にあるのが和歌山城。紀州は江戸時代には水戸・尾張と並んで徳川御三家の1つだったくらいなのでお城も立派です。

和歌山→白浜

和歌山駅から南方面の列車に乗って、関西随一のリゾート地・白浜を目指します。線路が海に接近するところでは車窓から海が見えます。夕焼けに染まる空がとてもきれいでした!

白浜駅

白浜駅に到着!白浜と言えば「アドベンチャーワールド」に大量のパンダがいることで有名ですが、駅で出迎えるパンダが怖すぎ。。

ここにもパンダ。うーん、なんか不細工なんだよなぁ。

白浜駅は内陸にあるので、海沿いのリゾート地へは「三段壁」行きのバスで向かいます。

こちらのホテルで1泊します。

外観も内装もとても綺麗なペンションのような雰囲気。宿泊者ホテル内の温泉のほか、系列の2つの温泉を無料で利用できるという点はとてもありがたい。

お部屋も2人用を1人で使うという贅沢。真夏のお盆のど真ん中だったこともあり、決して民度は高くないので、1人で泊まるのは全然おすすめしません。。(廊下に酔いつぶれた人が転がってたりする)

敷地内にはBBQやフットサルのできる場所もあるようなので、圧倒的にグループで来るのがおすすめです。

三段壁

そんなリゾート地の白浜にも、1人でしっぽり楽しめる観光地があります。まず最初に向かったのは三段壁。朝6時に起きて行ってみました。夜明けの太平洋が綺麗だなあ。

この圧倒的な断崖絶壁の柱状節理!柱状節理とは柱状になった岩石のことで、地形好きにはたまらんでしょう。「さんだんべき」という響きも好きです。

千畳敷

三段壁から歩いて10分くらいのところにも、千畳敷という「岩」スポットがあります。

今度は地形が積み重なっているのが剥き出しになっている岩々。

横から見るとゴツゴツですが、上面は意外となめらか。これが自然にできたというのはなかなか信じられません。実は適当に鉄板を並べただけなんじゃ?と疑ってしまうような不思議な地形です。

白良浜

7時過ぎにホテルをチェックアウトしたら、せっかくなので海水浴場にも寄ってみます。白良浜という名前の通り真っ白な砂浜が輝いていました。

砂浜とウェイ達が眩しくて海には近づけなかった。。

白浜バスセンターから白浜駅に向かうバスの中で、またまたパンダを発見。

白浜→串本

そうしてたどり着いた白浜駅から列車旅2日目スタートです。やはり水色の列車に乗って、さらに南へ。

この区間も車窓から海が見えてとてもきれい!

串本駅

白浜駅から2時間かけて串本駅に到着。なんと本州最南端の駅らしいです、日本の最果て感がすごい。

ここから30分くらいかけて次の観光地へと向かいます。海沿いの道は松並木になっていて歩きやすい。

橋杭岩

そうして炎天下の中をひた歩いてたどり着いたこちらは橋杭岩!まるで神様が並べたかのように巨大な岩が無造作に横たわっています。

干潮時は水の少ないところを頑張って辿っていけば岩の近くまで行くことができますが、この岩が想像以上のでかさ!

こうやって横から見るときれいに一直線に並んでいて、その光景が橋げたのように見えるから「橋杭岩」と名付けられたそうです。

本当は夜に星を撮るとめちゃくちゃきれいなんだろうなぁ。(馬鹿みたいに星空を撮影しに行った友人がいるので、ぜひとも見てやってください。めっちゃ面白いです。)

【旅行】和歌山の観光名所を巡ってきた【橋杭岩夕焼け朝焼け】
和歌山旅行編part2だぜーい!前記事はこちら【旅行】和歌山の観光名所を巡ってき...

磯には様々な生き物がいたので、水遊びするのも楽しいかも?

ここから南側に見えるのはれっきとした本州最南端、潮岬。本当はそっちの方まで行きたかったのですが、時間的に断念。一応コミュニティバスで行くことができます。

橋杭岩の向かいには道の駅があるので、岩場で太陽に焼かれた後はしっかりと涼んでくださいね。

串本→那智

再び串本まで暑さに死にそうになりながら30分歩きました。南の果てまで来たので、あとは北上するだけ!相変わらず水色の列車に乗ります。

やっぱり車窓もきれいだー。本当に海が近い!

那智駅

そうして串本から45分程度で那智駅に到着。2つ手前の紀伊勝浦駅の方が栄えていて特急も止まるのですが、これから行く場所へは那智駅の方が近いです。

駅舎は安っぽい宮殿みたい。

熊野交通バス「那智山」行きに乗車。熊野本宮大社・熊野速玉大社と並んで熊野三山の1つであり、『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として世界遺産にも登録されている那智熊野大社を目指します。

超ヘアピンカーブをガンガン進んでいきます。

日本三名瀑 那智の滝

バスに乗って30分くらいで那智山エリアに到着。最初に行ってみたのは、日本三名瀑の1つで落差が日本一という那智の滝。那智の滝バス停で下車すると、すぐ後ろに森に囲まれた石段と鳥居がありました。ここが那智の滝の入り口です。

とても神聖そうな石段を下っていきます。

しばらく歩くと、ちょっと開けた場所が見えてきました。

もっと前に進むと、ありました!でっかい滝!!滝の前に鳥居があるということは、この滝自体が神様のように扱われているのでしょうか。まあこれだけ立派な滝だったら崇め奉りたい気持ちも分かる、いざという時に守ってくれそう。

滝壺までの落差は133mにも及ぶそうで、1段の滝の落差としては堂々の日本一。たしかにこれだけ綺麗にすとーんと落ちる滝は日光の華厳の滝以外に見たことがない。周りの崖と木々の風景のダイナミックさ、神聖な雰囲気を合わせると、個人的には那智の滝の方が好きです。

青岸渡寺と那智の滝

一旦先ほどの入り口まで戻って、今度は「裏参道」という階段ばかりの道を登っていきます。

10分ほど歩いて現れるのは、熊野那智大社の中にある青岸渡寺というお寺の三重塔。ここからも那智の滝の頭が覗いていて、三重塔と那智の滝を同時に眺めることができます!

なんて美しい光景だろう、神々しすぎる…。

もうちょっと登ってみると、周囲が開けた場所に見晴らし台のようなスポットがあります。そう、この那智の滝も世界遺産の一部なのです。

先ほどは三重塔が那智の滝よりも大きく見えていましたが、ここでは三重塔と滝がちょうど同じくらいの高さに!

熊野那智大社

ここまで来たら、那智熊野大社の本殿まであと少し。裏口のような場所から入りました。

ここは那智熊野大社のすぐ隣にある青岸渡寺。残念ながら外観は工事中でした。

そしてこちらが那智熊野大社の本殿と拝殿!なのですが、こっちも残念ながら工事中…。社殿をしっかりと拝むことはできませんでした。

しかしそれにしても、知らぬ間にかなり高いところまで登ってきたんだなあ。ここまで来たらあとは下るだけです!!

とても大きな鳥居と、やはりひたすら続く石段。どうやらこちらがメインの参道だったようです。

まだまだ続く階段をどんどん下ります。

熊野古道 大門坂

最後に、世界遺産の一部を構成する熊野古道へと足を踏み入れました!熊野古道は熊野本宮大社を中心に様々な方向へと延びており、那智熊野大社にもその1つ「小辺路」が通っています。

熊野へ来たら、どこを歩いても階段からは逃れられないことを悟りました。丁寧に並べられた石畳とそれを取り囲む杉の木々の中にいると心を洗われるような気分で、階段の真ん中あたりがすり減っているのを見ると時の重みを感じます。

那智山から駐車場やバス停の隣接する麓の入り口まで約1.3kmの道のりは大門坂と呼ばれ、距離も短いので熊野古道の入門には最適です。とは言ってもかなりの高低差があるので、歩くなら圧倒的に下りがおすすめ!帰りのバスの時間が迫っていた私はかなり駆け足で駆け下りたので、15分くらいで踏破できました(参考にはしないで!)

途中、行きにバスの中から見たヘアピンカーブに出てきました。ここにも「熊野古道」という名のバス停があるのですが、まだ次のバスまで時間がありそうだったので、もう少し降りてみることにしました。

さらにどんどん下ると、両脇の杉並木もなくなり、民家や茶屋らしき建物が出てきました。

最後は比較的なだらかな道になっていました。ここが大門坂の入り口です。

その入り口のすぐ近くにバス停があると思っていたら、道路をあと200mほど下った先の「大門坂駐車場」のところにあるらしい。バスの時刻ぎりぎりに到着したのでさすがにちょっと焦った…。

またまた駆け足でバス停まで向かって、無事、紀伊勝浦駅行きのバスに乗ることができました!行きと同じく、途中の那智駅で下車します。

那智→新宮・多気

再び那智駅から列車旅の再開。通過する電車を見送って、毎回おなじみの水色の列車で北上します。

那智駅からは20分ほどですぐに終点の新宮駅に到着。新宮駅は多くの列車がここを目指す拠点のような場所で、JR西日本とJR東海の境界になっており、紀勢本線の和歌山県内最後の駅でもあります。ここでJR西日本の水色の列車と正面に並んだJR東海のオレンジ色の列車へと乗り換えます。

東海地方をバンバン走っているこのオレンジ色の列車を見ると「あ、もう少しで帰れる」という気持ちになります。あとは三重県内をひたすら揺られるだけ。しかしそれがまた長いんですよね。

新宮駅から終点の多気駅まで乗り通すと約3時間。多気駅に着いた頃にはすっかり日が暮れていました。ここでJR参宮線に乗り換えれば伊勢神宮の方へ行くこともできますが、さすがにもうそんな余裕はありません。

多気→名古屋

さっきまでいた紀伊勝浦駅や新宮駅を通って名古屋駅へと向かう特急「南紀」は18きっぷでは乗れないのでやり過ごす。これに乗れば超快適に帰れたんだけどなあ。

続いて、鳥羽や伊勢の方面と名古屋を結ぶ「快速みえ」がやって来ました。この列車は停車駅は特急とほぼ同じなのに、”快速”なので18きっぷで乗れます!最高かよ!!

世界一短い駅名の”津”駅より先は、紀勢本線から分岐した伊勢鉄道線を走っていきます。紀勢本線は少し先の亀山駅まで続きますが、伊勢鉄道の方が圧倒的に近道なのです。しかし伊勢鉄道はJR線ではないので18きっぷで乗ることができず、その区間だけ別料金が必要。車掌さんが車内で対応してくれるので、確実に支払うようにしましょう。

多気駅を出てから1時間20分、那智駅から数えたら約12時間の時間を経て、名古屋駅に到着。さらに大阪を出発した時刻から考えたら、1日と5時間に及ぶ長い長い旅が終わりました。これにて紀伊半島1周完了!

まとめ

和歌山は山と海しかないし、列車の本数も少なくてアクセスは決して良くはないけど、だからこそ冒険するような気持ちで旅することができて、訪れた時の達成感や感動はひときわ大きなものになりました。

久しぶりの旅の記録のような記事でしたが、楽しんで頂けましたでしょうか。皆さんも特急でもバスでも車でも何でもいいんで、ぜひこの和歌山の圧倒されるような景色を体感してみてください。

それでは、次回もお楽しみに!

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