18きっぷで行く飯田線・秘境駅めぐりの旅【途中で挫折】

長野

秘境駅、それは電車以外ではたどり着くのが困難な、周辺には何もない駅。

人家もなければ道もない。まさに秘境の地。

そんな場所が長野県にはいくつもあるんです!ついに行くことができました!

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日本一長いローカル線・飯田線

季節は夏休み。テストも終わって、東京から名古屋へ青春18きっぷで帰省します。

今回は日本一長いローカル線・飯田線を経由します。いつか行こうと思っててなかなか行けなかった飯田線、全線乗車するには実に片道6時間!

飯田線と言えば、数々の秘境駅が存在することで有名です。これを巡るためには当然始発。重たいバックパックを背負ってわざわざ家から30分も離れた中央線の阿佐ヶ谷駅まで歩きました。

中央線で、まずは長野県の岡谷駅を目指します。

岡谷駅では、短い乗り換え時間で飯田線の電車が待っていました。乗客が乗り換え次第出発するとのこと。

本来飯田線の区間は2つ先の辰野駅なんですが、ほとんど全ての電車が岡谷駅まで直通しています。

辰野駅で乗務員が交代して、改めて長い長い飯田線が出発します。飯田線は東西を山脈に挟まれた盆地の中を進んでいきます。田園風景+山脈という風景が美しくないわけがない!

終点の飯田駅に到着。

ここで重大なことに気づく。昨日買ってカバンに入れておいたはずの食糧がない…!秘境駅にコンビニなんてあるはずないので、哀しみに暮れながら飯田駅で買い足しておきます。

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歩いて行ける観光地・天竜峡

続いて乗る電車は天竜峡行き。天竜峡駅で50分ほど時間があるので、駅名にある通り天竜峡を観光してきます!

飯田線は、ほぼずっと天竜川に沿って線路が敷かれています。天竜峡はその天竜川と飯田線が近づいているところにあります。その天竜峡駅にて。

天竜峡にはぐるっと1周40分弱の遊歩道が整備されていて、私もその通りに歩いてきました!なかなか趣のある道。

アップダウンのある道を越えて、眼下に天竜川が見えるようになりました。

さらに進むと、このようなつり橋「つつじ橋」にたどり着きます。意外と揺れる!

対岸に渡って、またしばらく歩きます。

まもなく天竜峡駅に帰還。駅前からすぐに気軽に自然を満喫できる穴場です!次に乗るのは、一気に愛知県まで南下する豊橋行きの電車。

飯田線屈指の秘境駅群

私にとってはここからが勝負。秘境駅がこの天竜峡駅から先に集中しています。

秘境駅巡りには計画がめちゃくちゃ大事。1度電車を降りたら次の電車は3時間後。ローカル線の時刻表なんてこの密度が当たり前です。

あなたは何もない駅で3時間も耐えられますか?私は耐えられません!そこでふと思いついたのが、反対方面の電車に乗ること。そうすれば、駅の滞在時間を50分ほどに短縮することができます(それでも長いけど…)

今回私が立てた計画はこちら!秘境駅を5つも巡ることができそうです!%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-125

田本駅

初めは田本駅。一方は崖、もう一方は天竜川という、飯田線の中でも最も地形条件が厳しい駅。秘境駅ランキングはなんと全国4位!(秘境駅へ行こう!/さすらいのうっしーさんより)

駅から脱出する手段は一つの階段だけ。

ここを上ると、人が通るのがやっとという鬱蒼とした林道が2つ現れます。

本当はここを進んでみるつもりだったんですが、、ここで自分自身に失望することとなりました。ちょっと前から薄々気づいてはいたんですけど、虫がめちゃくちゃ苦手になってる……。特にあの耳元で喚かれるブーーーーーーンという音!それとうだるような暑さ!この二つに負けてこれ以上進めなかった…なんて情けない……。

40分くらい簡単な待合室でぼーっとすることに。控え目に言ってめちゃくちゃ暇。ノートがあったので適当に書き込んでおきました。

にしてものどかだなぁ~!
 

ようやく反対方向への電車がやってくる。助かった。。この調子だと全部回れなさそうだな?と早くも挫折しそうになりながら、次の駅へ。

金野駅

こちらは金野(きんの)駅。難読駅名が多いのも飯田線の特徴。

ここも何もない!かつて使われていたような駐輪場?

古びた1つの橋がかかっていて、どうやら車でも来れそう。今回もここらへんで引き返す。。

ふと見上げた岩がかっこよかった。

さて、この金野駅でも20分ほど待合室でぼーっとする。クーラーはもちろん、扉もあるはずはないので、ここでも暑さと虫と闘うことに。だめだ、夏に来るんじゃなかった…。。でも花はきれいだった。

そんなわけで、次の電車に乗ったところでもう心はほとんど折れていました。

つくづく自分が情けなくなりましたが、時にはきっぱり諦めることも大切。無理して楽しめなくなってしまったら本末転倒、と思いこのまま豊橋まで乗り通すことにしました。

為栗駅

降りる予定だった為栗(してぐり)駅。あの橋渡ってみたい。

中井侍駅

どんな侍だよ、と突っ込みたくなる中井侍駅。急斜面に並ぶ茶畑に驚愕。

小和田駅

こちらは小和田駅。秘境駅ランキング3位ということで、鉄道ファンであろう人が5人くらい降りていきました。

ここから2時間ほどかけて愛知県の豊橋駅まで。車内は意外と混んでいて、座るところが空いてからは爆睡してました。笑

豊橋からは東海道線で名古屋へ。家に着いたのは22時頃でした。

まとめ

こんな感じで、飯田線の乗りつぶしは終了。少し不本意な形になってしまいましたが、いつか行かなきゃ…!という重荷みたいなものがなくなってすっきりしました(笑) 乗車距離もかなり稼げたのではないでしょうか。いつになるか分かりませんが、また来たいと思います!

次の記事は久しぶりにした登山の話!ぜひお楽しみに!

飯田線と同じ「秘境路線」で、屈指の絶景が楽しめる路線として有名も有名な只見線の記事はこちら。

 

本日の乗車距離:476.4km