名古屋に生まれて20年、この夏2016年8月28日、ついに愛知県内のすべての鉄道路線に乗車しました!すべての路線を乗りつぶすことを業界(?)では「完乗」と言ったりします。
これを機に、今まで乗ってきた思い出を振り返りながら、愛知県を走る様々な鉄道を紹介してみたいと思います。古いものは2008年から、使ったカメラは一眼レフからガラケーまで、今まで撮りためた鉄道写真を大量に放出します。県内の人はもちろん、県外の人にもぜひ読んでほしい!それでは早速いきましょう!
名古屋鉄道
僕が鉄道ファンになったきっかけでもある名古屋鉄道、略して名鉄。私鉄の中では近鉄・東武に次ぎ全国3位の路線網を誇っており、僕は全線乗車まであと10kmほど。その中で、いくつかの特徴的な車両、路線を紹介します。
名鉄尾西線・弥富駅
愛知県の路線で一番最後に乗りつぶしたのがここ尾西線。その終点が弥富駅で、JR関西本線のホームを借りて使っているというような感じです。弥富駅は海抜ゼロメートル地帯に位置しており、標高は-0.93m。「地上で日本一低い駅」であり、ここを乗りつぶしの最後に選んだ理由でもあります。意識高い大学生は自撮り(以下略
パノラマカー
長い間名鉄の顔として走り続けた「パノラマカー」。日本初の全面展望席を備え、多くの地元民や全国の鉄道ファンから愛されてきましたが、惜しまれながらも引退。運転席は客席の上にあり、運転手が外に付いているはしごで運転席へ上る姿は名物でもありました。たまに「1番好きな電車は何?」と聞かれますが、やっぱりこれかなー、!
パノラマスーパー
そのパノラマカーの後継として現在もバリバリの現役で走り続けているのがこの「パノラマスーパー」。上に運転席があるパノラマカーに対し、パノラマスーパーは展望席がハイデッカーとなり、運転手が下、乗客が上となっています。
ミュースカイ
2005年の愛知万博に合わせて中部国際空港が開業した際にアクセス線として整備されたのが名鉄空港線。その空港へ行くための新しい特急が、名鉄=赤(スカーレット)という常識を覆すブルーのラインをあしらった特急「ミュースカイ」。名古屋を出ると空港までほぼノンストップで向かい、現在はミュースカイという名前がそのまま列車の種別にもなっています。
名鉄瀬戸線
名鉄の本線とは切り離された系統の、通称「瀬戸電」。かつて名古屋城の外堀を走っていたことがあります。念願だった都心への乗り入れを果たし栄町駅が開業したことで「お堀電車」と呼ばれた部分は廃線となってしまいましたが、今でもその名残りを感じられる部分は僅かながら残っています。
名鉄築港線
朝と夜にしか電車が走らない、工場勤務の方のための路線。この路線には、「ダイヤモンドクロッシング」というかっこいいような中二病のようなネーミングの平面交差があります。名鉄築港線と貨物線が平面で直交しており、全国的にも珍しいものです。
JR東海
鉄道業界のエリートのような存在。収入の9割を新幹線が占めていますが、名古屋や静岡を中心に在来線も多く走っています。
東海道新幹線
東京と大阪を結ぶ大動脈の東海道新幹線。10分に1本という新幹線にしては恐ろしいペースでのぞみが出発しており、安全性・ダイヤの正確性ともに世界トップクラスを誇っています。他の交通手段と比べると割高なのであまり使わないようにしていますが、東京-名古屋間を授業1コマ分強で移動できちゃうので最終手段として非常に心強い存在です。
特急ワイドビュー
名古屋駅からは金沢・高山・長野・紀伊など多方面へ特急が出ています。その多くのダイヤで使われているのがワイドビューと呼ばれる列車。先頭のグリーン車に乗ると運転席越しに良い眺めを見ることができます。
武豊線
18きっぱーにとって1番お世話になるのは在来線。東海道本線はもう何回乗ったか分かりません。その中で最後まで乗っていなかったのが武豊線。愛知県で最も古い路線で、数々の遺産が残っています。この夏訪問した様子を紹介します。
まずはこちら、電化する前の武豊線の車両。架線から電気をもらうパンタグラフがついていないのが分かるでしょうか?
この夏訪問したときはすでに電化済み。新型の車両が武豊線内を走ります。
それでも駅舎は古いまま、という駅が多くなっています。半田駅の「日本最古の現役跨線橋」、亀崎駅の「日本最古の現役駅舎」へ行ってきました。
近畿日本鉄道
略称は近鉄。私鉄の中で日本最長の路線網を持ちます。愛知県内の路線は長くありませんが、伊勢志摩や大阪へ続く大事な路線です。そんな近鉄のかっこいい車両を紹介。
アーバンライナー
名古屋と大阪難波を繋ぐ特急。新幹線よりも安く、在来線よりも早く快適に移動できます。名古屋を出ると大阪まで津しか停まらないというダイヤの所要時間は、大阪まで2時間ちょっと。僕も何回かお世話になっていますが、車体もとてもかっこいいですよね。
しまかぜ
近年の観光列車ブームの中で登場した特急「しまかぜ」。名古屋・大阪・京都から伊勢志摩へ1日1往復だけ運行されるリゾート特急で、見た目もサービスもめちゃくちゃ豪華。一度は乗ってみたいなぁ。。
名古屋市営地下鉄
東京・大阪に次ぐ路線網、6路線を持つ名古屋市営地下鉄。僕が名古屋で一番お世話になっているのも地下鉄です。ざっくりとすべての路線を紹介します。
東山線
名古屋で最も古い地下鉄。利用者が非常に多く、大阪の御堂筋線に次ぐ黒字路線となっています。ピーク時には2分に1本のペースで電車がやってきます。ただその分痴漢も多いらしく、最近女性専用車両の設定が終日となりました。
名城線・名港線
地下鉄としては日本で初めて環状運転を行っている名城線と、名古屋港へ向かう名港線がそれぞれ乗り入れています。東京の山手線、大阪の環状線、名古屋の名城線といったところでしょうか。
鶴舞線
両端で名鉄と直通運転を行っている路線。名古屋の地下鉄で一番古い車両がまだ走っており、轟音とともにホームに来た時の残念感。でも一番かっこいい車両も鶴舞線だと思ってます。
桜通線
ワンマン運転を行うためにホームがすべて島式に、運転席が右側にある比較的新しい路線。とても深いところにあり乗り換えがめんどくさいと思っていましたが、東京ほどではないと分かりました。
上飯田線
名鉄小牧線と直通運転するためだけに作られた、たった2駅だけの路線。最も短い地下鉄路線であることは間違いない。
あおなみ線
万博の際にささしまライブや金城ふ頭などの会場を結ぶため、貨物路線を流用してできた新しい路線。しかしその後は乗客が伸び悩み一度経営破綻している。終点の金城ふ頭にはリニア・鉄道館ができ、2017年にはレゴランドもできるので、これからはきっと、大丈夫、でしょう。
ちなみに僕があおなみ線を全線乗車したのは高校時代、車内に忘れて金城ふ頭まで運ばれたガラケーを取りに行った時です。あの時以来乗ってないな。笑
リニモ
こちらも万博に合わせて開業した、万博のメイン会場を通る日本初の磁気浮上式リニアモーターカー。(実は浮かないタイプのリニアモーターカーは地下鉄などで前から使われている。) リニモの特徴としては、リニア中央新幹線のように500km/h出したりはしませんが、浮いてるからめっちゃ静か、急カーブ・急斜面も難なく走行できる、加速性能に優れる、などかなりの高性能を備えています。
万博期間中は「動くパビリオン」とも評され、連日満員となっていましたが、それも今は昔。それでも今になってもモリゾーやキッコロを覚えてくれてる人がいて少し驚いています。
ゆとりーとライン
日本で初めてガイドウェイバスという仕組みを利用した路線。走っているのはれっきとしたバスですが、法律上は路面電車と同じ”軌道”扱い。車の脇についているガイド輪で誘導されるため、運転手はハンドルを握らない!
高架から降りるとガイド輪を収納して普通の道を走ります。なかなか画期的なシステムだと思いますが、ゆとりーとラインユーザーにはまだ1人しか出会ったことがありません(笑)
愛知環状鉄道
名古屋の東側、愛知県の中央を南北に静かに走っている路線。略して愛環。高校の部活の大会でわざわざ遠回りして愛環線に乗ったのが初乗車ですね。愛環ユーザーには「運賃が高い」「本数が少ない」と不評ですが、第三セクターと呼ばれる赤字路線が多い鉄道の中では優等生で、黒字経営を続けているそう。
東海交通事業城北線
名古屋の北部の住宅地を走りながら、本数は1時間に1本、1両編成、非電化という完全にローカル線仕様で認知度も低い城北線。僕もこの前初めて乗ってきました。
豊橋鉄道
愛知県第二の都市、豊橋市を中心に走っている豊橋鉄道、略して豊鉄。いわゆる普通の電車と路面電車の2つの路線があります。
東田本線
豊橋市内を走る愛知県唯一の路面電車。レトロな感じがあるのと同時に、低床式の最新車両も走っています。路面電車のある街の景観ってやっぱりいいなぁと思いますね。
渥美線
豊橋駅から渥美半島方面へ進み、田原市へ向かう渥美線。かつてはその先の伊良湖岬のあたりまで延伸する計画もあったのだとか。
まとめ
いかがだったでしょうか。愛知県には意外と多くのユニークな列車が走っているということが分かって頂けたと思います。この記事書くのにめちゃくちゃ時間かかりましたが、たまにはこういうのもいいかなーと。愛知県は完乗しましたが、全国制覇はまだまだ果てしない道のりなので、これからも電車旅は続けていきたいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました。次の記事もぜひお楽しみに!