こんにちは、列車で全国を旅しているてりーぬです!
今回は、北海道の東部、道東エリアの冬の見どころをご紹介!網走と釧路を結ぶ鉄道路線、釧網本線沿いで実際に私が訪れたスポットをまとめてみました。
流氷をはじめとした冬に楽しめる風景やイベントに加え、「グルメ路線」とも言われる釧網本線の美味しいご飯も!
雪に包まれた極寒の地だからこそ楽しめることが北海道にはたくさんあります。普段の生活では味わえない別世界を体験するために、ぜひ冬こそ道東へ訪れてみてください!
北浜駅
網走駅を出発して最初の目的地は、レトロな駅舎がかわいらしい北浜駅。ここは駅そのものが必見スポットです!
流氷の見える駅
北浜駅はオホーツク海に面した「海の見える駅」であり、日本でも数少ない「流氷の見える駅」でもあります!残念ながら私が訪れた日は流氷は流れ着いていませんでしたが、運が良ければ線路のすぐ近くまで迫る流氷が見れるはず!
駅には展望台が併設されているので、遠くの海や線路まで見渡すことができます。
観光列車「流氷物語号」
この区間の移動にぜひ使いたいのは、冬の期間限定で網走-知床斜里駅間を走る観光列車「流氷物語号」。
流氷物語号はオホーツク海の沿岸すれすれを走り、雄大なオホーツク海の風景を楽しむことができます。車窓からは流氷の赤ちゃんを見ることができました!
喫茶 停車場
釧網本線が「グルメ路線」と言われる所以は、ローカル線でありながら沿線に多くのグルメスポットがあるから。その代表的な存在が、北浜駅の駅舎そのものをお店として使用している「喫茶 停車場」です。とてもレトロな雰囲気の店内には、荷棚や扇風機など実際に使われていたであろう鉄道グッズが並んでいます。
頂いたのは名物の「オホーツクラーメン」。あっさりとした塩ラーメンにカニやホタテ、イクラ、サケなど贅沢な具材が乗っています。この寒い中あったかいラーメンを食べるなんておいしいに決まってます!海鮮の具たちも意外とラーメンとの相性ぴったりでした◎
知床斜里駅
続いては世界遺産・知床への玄関口である知床斜里駅で下車。オホーツク海側の中心街であるウトロまではバスで50分と少し時間がかかりますが、ここまで来たら絶対に訪れておきたい!
流氷ウォーク
なんと知床では、流氷の上を歩くことができます。それを実現する体験ツアーが「流氷ウォーク」。専用のドライスーツを着るので寒さを感じることはありません!
スーツ内に水が入ってこないようになっているので、海の上に浮かぶこともできます。日本でもここでしかできないアクティビティをぜひ体験してみてください!
知床流氷フェス(2022年中止)
ウトロ温泉エリアでキャンプ場を利用して、冬季限定で行われていた知床流氷フェス。寒いからこそ作ることができる氷の造形を利用したイベントが道内各地で行われます。
雪に包まれた極寒の地で囲むキャンプファイヤーは最高にチル…!マシュマロやチーズ、鮭とばを焼いて食べることもできました。残念ながら2021年以降は中止となっているようで、いつか再開できる日が来ることを祈っています。
北こぶし知床 ホテル&リゾート
知床で宿泊するなら「北こぶし知床 ホテル&リゾート」で決まり!部屋や温泉大浴場から流氷を眺めることができる最高のロケーションです!
川湯温泉駅
釧網本線は内陸へと進み、三角屋根が特徴的な川湯温泉駅で降りてみます。
オーチャードグラス
北浜駅と同様に、国鉄時代からの駅舎を店舗として使用しているのが洋食店の「オーチャードグラス」。本格的な洋食が味わい深くとてもおいしいのです…!
店内はとても暖かく、アンティークな内装に体も心も温まります。ここにも様々な鉄道グッズが並べられていました。釧網本線沿いには地元の鉄道を愛している方が多くいらっしゃるのでしょうか。
川湯温泉
屈斜路湖の隣に位置する川湯温泉。豊富な湯量を誇り、街中で湯気が上がり硫黄の匂いが立ち込めるのが特徴です。北海道は意外と温泉地が多いんですよね。
私が泊まったのは「KKRかわゆ」。リーズナブルながらも温泉は源泉かけ流しで、pH1.8の強酸性泉を味わえるのでおすすめです!
ダイヤモンドダスト in KAWAYU(2022年中止)
川湯温泉では毎年「ダイヤモンドダスト in KAWAYU」が開催されていました。「ダイヤモンドダスト」とは、空気中の水蒸気が急激に冷えることでダイヤモンドのように輝く神秘的な現象のこと。「気温が-20℃以下で風のない晴れた日」という限られた条件でしか見られませんが、温泉の湯気があり、北海道でも最も寒い地区の1つであるこの場所にぴったりのイベントなのです。
残念ながらこちらも2021年以降中止されているようで、ほっこりするような優しい雪のアートはしばらくお預け。それでもダイヤモンドダスト自体は条件が揃えば見ることができるのでぜひ挑戦してみては?
スノーシューイング
スノーシューを履いて深い雪の中を歩くのもこの時期だけの楽しみ!「川湯エコミュージアムセンター」ではスノーシューのレンタルを行っており、アカエゾマツの森の中の散策路を気軽に探索することができます。
よく目を凝らすと、エゾシカなどの野生生物に出会えるかも?
塘路駅
釧網本線でさらに南下していくと、釧路湿原へと差し掛かります。その湿原の真ん中にある塘路駅で下車してみました。
サルボ展望台
白く染まった釧路湿原を見渡すことができるのがサルボ展望台。このあと紹介する「SL冬の湿原号」が力強く走る姿を目にすることができました!
ただしここまでの道のりがなかなかに大変で、駅から雪の積もった道路の上を30分、そこからさらに森の中を20分ほど登ってようやくたどり着けました。ここでこそスノーシューが必要だったような。。
Prezzemolo(プレッツェモーロ)
冷えた体を温めるように入ったイタリア料理店、「プレッツェモーロ」。ログハウス風の店舗がかわいい!
どんな小さなローカル線の駅でも、1軒でもこのようなおしゃれなお店があれば下車してみたいなと思えるし、釧網本線にはそんな駅がたくさんあるとても途中下車の旅に適した路線だと思いました。
SL冬の湿原号
塘路駅からは、先ほど展望台から眺めた「SL冬の湿原号」に乗ります!標茶駅-釧路駅間を結び、蒸気機関車が釧路湿原の中を黒い煙を上げて進んでいく姿は圧巻です。
車内は雪国らしく炭のストーブがあったり、車内販売のカウンターがあったりと、乗ってからも様々な楽しみ方ができます。
車窓からも目が離せません。ぜひ雄大な冬の釧路湿原の中をゆっくりと進んでいく旅情を味わってください!
釧路駅
何日かかけてついに釧路までやって来ました。この旅で久しぶりにビルの駅舎を見た気がします。
釧路和商市場
釧路では、函館朝市、札幌二条市場とともに北海道三大市場のひとつに数えられるという釧路和商市場へ。和商市場の名物である「勝手丼」を頂いてみました。
勝手丼のシステムは、まずごはんだけのどんぶりを買って、お店を回りながら自分の好きな具材を乗せていき、自分オリジナルの海鮮丼を作り上げてきます。量は控えめにしましたが、お味はさすが北海道というクオリティ!道東では意外と洋食ばかり食べていたので、最後に北海道らしい新鮮な海鮮も食べることができてよかったです。
まとめ
寒いのはつらいですが、寒いからこそ楽しめる場所がこんなにあります。列車に揺られて雪原の中を旅してみませんか?
これからも様々な列車旅情報を発信していくので、ぜひ次回もお楽しみに!