こんにちは、てりーぬです!
北陸新幹線が開通して、アクセスが圧倒的に便利になった北陸。金沢までは東京・名古屋・大阪からそれぞれ2時間30分でたどり着けます。そんな北陸には、春にしか楽しむことのできない風景やイベントが盛りだくさん。今回は、富山・金沢の春のおすすめスポットを紹介します!
立山黒部アルペンルート
「立山黒部アルペンルート」とは、北アルプスの立山連峰を貫いて長野から富山に至るまでのルート。黒部ダム建設のために山を無理やり掘り進めて作った道を観光地化したもので、途中には「黒部ダム」「雪の大谷」など様々な観光スポットがあります!
黒部ダム
長野県側から進むと真っ先にたどり着く名所は、アルペンルート最大の構造物である黒部ダム。電力不足が叫ばれた戦後に、大きな犠牲を伴って建設されました。展望台から眺める黒部ダムはまさに「インスタ映え」ならぬ「インフラ映え」!
北アルプスの山々には5月になってもこれだけの雪が残っています。残念ながら黒部ダム名物の「観光放水」は見られませんが、むしろ凍てついた山と水面を見れるのはこの時期だけです!
雪の大谷
標高2450mで日本一高いところにある駅のとして知られる、トロリーバスの室堂駅周辺には数々のスポットが集まっています。その1つが、この季節で最大の見どころ、春にしか見ることのできない雪の大谷です。
世界屈指の豪雪地帯であるこの地域は春になっても大量の雪が残っており、除雪車がGPSを頼りに除雪することで雪の断崖絶壁に囲まれた谷ができあがります。私が訪れた2017年は、雪の壁は最高でなんと19mにも達していました!片側が車道、もう一方が歩道となっています。
雪の大谷の隣では、見渡す限りの大雪原が広がっています。「みくりが池」という池まで約1時間の周回コースがあるようなので、行ってみたら池は完全に雪に埋もれてました(笑) 雪の上を歩くのはとても楽しいですが、トレッキングシューズやサングラスなどの装備は万全にしてくださいね。
様々な乗り物
アルペンルートは非常に過酷な環境の中に作られました。そのためちゃんとした道路などはなく、普段はなかなか目にすることのない珍しい乗り物を何度も乗り継いでいきます。例えばこちらのケーブルカー。ホームは階段状で、車両自体が傾斜に合わせた平行四辺形になっている面白い乗り物です。
急峻な山を一気に上っていくロープウェイ。そのロープウェイから見る景色がもう絶景!乗り物に乗ることも楽しみの一つです。
気をつけないと見逃してしまいそうなのが、室堂と大観峰を結ぶ日本で唯一のトロリーバス。一見ただのバスですが、よく見ると後ろから2本の線が伸びていますね。これは電車でいうパンタグラフのようなもので、ここから電気を受け取って電力で走っています。つまり「トロリーバス」とは、バスであり電車でもある、という不思議な乗り物なのです。
他にも様々な見どころのある立山黒部アルペンルート。アルペンルートの全貌やアクセス方法などはこちらの記事をチェックしてください!
富山市内
観光地としてはあまりメジャーではありませんが、「コンパクトシティ」の先進都市として注目を浴びている富山市。魅力がぎゅっと詰まった美しい富山の町並みをご紹介します。
TOYAMAキラリ
先進的な富山市の取り組みを代表する美しい建築がTOYAMAキラリ。新国立競技場の設計者となった建築家の隈健吾が設計しました。メタリックな外観がおしゃれですよね!建物には「富山市ガラス美術館」や図書館、銀行やカフェなど、様々な施設が入った複合施設になっています。
内装には隈健吾のトレードマークでもある木のルーバーがふんだんに使われていて、柔らかい雰囲気になっています。床の層が少しずつずれて重なっているのも面白いですね。こんなところで勉強したり本を読んだりできる環境にいる人って幸せなんだなぁ~。
富山の街中には路面電車の路線網が張り巡らされているため、移動はとても便利。”LRT”と呼ばれる近未来的な車両が走っているのも、個人的には見ておきたいポイントの1つです。
富岩運河環水公園
富山駅から北へ10分ほど歩くと、そこには夜景がとても美しい富岩運河環水公園があります!海へと続く運河の始点に整備され、心安らぐような水辺の空間が広がっています。
運河に架かる「天門橋」は公園のシンボル的存在で、豪華にライトアップされています。両端の棟は展望台になっており、それを繋いでいる赤い光は「赤い糸電話」なんだとか。
そして、「世界一美しいスタバ」と言われた店舗が実は富山にあるんです。たしかにこの夜景を見ながらコーヒー片手にMacを開けば、作業もはかどるだろうなぁ。(ちなみに私はMicrosoft派)
他にもコンパクトシティならではの見どころがたくさん。北陸観光の際には、ぜひ富山駅を通過せずにふらっと立ち寄ってみてください。
となみチューリップフェア
富山県はチューリップの球根の生産量が日本一。その中でも砺波は最大の産地であり、春になると街中にチューリップが咲き誇ります。そんな砺波のチューリップを気軽にたっぷりと鑑賞できるのがとなみチューリップフェア。4月中旬からGWまでの期間限定で開催されます!
1番のみどころは、入ってすぐに眼前に広がるチューリップの大花壇。見渡す限り一面のお花畑!高さ21mのひときわ目立つ「チューリップタワー」から見下ろすと、地上絵が浮かび上がります。とにかくチューリップに囲まれて幸せな気分に。。
フェア会場には、ほかにも様々な仕掛けがあります。こちらは同じ富山県で同じく春限定で楽しめる雪の大谷を真似して作られた「花の大谷」。よくここまでチューリップを積み上げたなぁ。
オランダ風車と水に浮かぶ水上花壇。異国情緒が漂っておしゃれですね。ぷかぷか浮かぶチューリップも可愛らしいです。
会場となる砺波チューリップ公園は、JR城端線の砺波駅から徒歩15分程度。フェア期間中は、砺波駅からシャトルバスも運行するので安心です。会場内に点在する趣向を凝らした様々なお花たちを、見て歩いて癒されよう!
高岡大仏と瑞龍寺
富山と金沢の間にある高岡には、日本三大大仏の一つと言われる「高岡大仏」があります。大仏と言えば奈良と鎌倉ですよね!その2つはあまりにも有名ですが、もう1一つはここ高岡にあるのです。
高岡のもう1つの見どころは、富山県唯一の国宝・瑞龍寺。国宝らしい、荘厳な雰囲気が魅力的です。
さらに4/29~5/1(2019年の情報)の3日間限定で、「春のライトアップと門前市」といったイベントが行われます。 お寺全体がライトアップされ、多くの人で賑わいます!
金沢市内
北陸の一大観光都市、金沢。古くから文化と経済の中心で、現在は伝統と革新が織り交ざり新旧が融合したまちとなりました。金沢駅を出て、新たな金沢のシンボルとなった鼓門からスタートしましょう。
21世紀美術館
日本を代表する建築家のグループ「SANAA」が設計を担当した21世紀美術館。外側の壁はすべて曲面のガラス張りで、外側からも内側からも透明感と開放感がすごい!外周の廊下など、「交流ゾーン」に入るだけなら誰でも無料で自由に歩くことができ、まさに開かれた美術館です。
参考:金沢21世紀美術館 | 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa.
21世紀美術館の顔とも言える有名なアートが、中庭のプール。水の中を覗くと…、人がいる!?一度はその場で見てほしい、すごく不思議な光景です。。
この美術館は建物内だけじゃなく、外側でも様々な楽しみ方ができます。広場には一定間隔アート作品が配置されており、その1つの球体の鏡が繋がったオブジェはいかにもインスタ映えしそう。笑
兼六園
水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並んで日本三名園に数えられる兼六園。「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望」の6つを兼ね備えているから兼六園と名付けられたそうです。広大な敷地に大きな池、入り組んだ地形と、非常にスケールの大きな庭園です。
園内では様々な植物が育てられており、四季折々の風景が楽しめるのも兼六園の大きな魅力です!5月になっても未だに咲いている桜の木もありました。
ひがし茶屋街
一番金沢らしい場所とも言えるひがし茶屋街。茶屋町として栄えた伝統的な街並みです。格子があしらわれた町屋と石畳の景観が徹底的に統一され、うっとりするほど美しい。。国の重要伝統的建造物群保存地区、略して「重伝建」にも選定されています。
ひがし茶屋街にはいくつかの通りがありますが、その通りによってちょっとずつ街並みの表情が違うのも面白い。そのどれもが、細部まで伝統を守っているのが素敵です。
ここは着物がすごく似合います。街中には伝統工芸品や和菓子などのお店やカフェがたくさん立ち並んでおり、ショッピングや食べ歩きをするのも楽しいです。特に「金箔ソフト」のインパクトはものすごい!
金沢の魅力はまだまだ尽きません。ここでは紹介しきれなかった金沢のおすすめスポットや着物のレンタル、まちの巡り方についても以下の記事で紹介しています!
まとめ
一言で”北陸”と言ってもかなり広いエリアになりますが、今回は春に行きたい富山・金沢のおすすめスポットを紹介しました。今回紹介した順番、もしくはその逆の順番に回れば、だいたい2泊3日くらいでいい感じに一筆書きのルートになると思います。
自分自身も、北陸にはまだまだ行きたいところがたくさんあります。本当に素晴らしい場所なので、ぜひ行ってみてください!(参考までに、私が訪れた時のルートを載せておきます)