どうも、てりーぬです!
ある冬のこと、1泊2日で宮城と山形を弾丸で観光してきたことがありました。前回の記事ではその1日目、宮城の松島を中心に書きました。
今回は2日目、仙台を出て山形方面、山形市内の「山寺立石寺」を参拝してきた時の様子を書きたいと思います!山寺と言えば『奥の細道』で松尾芭蕉が訪れたことでも有名。正式名称は「宝珠山 立石寺(りっしゃくじ)」といい、創建は貞観二年(860年)と長い歴史を持つお寺です。
電車で行きやすいというのも大きなポイント。仙台からも山形からも乗り換えなしで行けるので、電車旅の途中で観光するのもおすすめです!
仙山線で山寺へ
前日は仙台駅から徒歩数分のホテルに宿泊していました。山寺までは仙台と山形を結ぶ「仙山線」で乗り換えなしでアクセス可能。ということで、まずは仙台駅へ。
僕が乗ったのは快速山形行きですが、気になるのは普通「愛子」行き。あいこ??
噂の愛子行き。愛子さん宅直通電車でしょうか。なんという財政力!
仙台市内を流れていく広瀬川越しに、広がる谷の景色を眺めることができます。
そして、これがさっきの「愛子」駅!「愛子」と書いて「あやし」と読むらしい、、いや誰も読めねえよ!
宮城と山形の県境の山地に近づくと、うっすうらと雪が積もっていました。
県境のトンネルを抜けると、すぐに山寺駅に到着。快速だと仙台駅から1時間かからずに着いてしまうので、仙台から山形ってこんなに近いんだなぁ、という驚き。
降ります!仙山線は単線なので、山寺駅がちょうど入れ違いの駅となっているようです。
山寺を登る
本堂と玉こんにゃく
山寺というからには山なわけであって、今からこの山の中を登っていくことになります。
駅から5分くらいでもう山寺の入り口に到着。東北の名所って事あるごとに『奥の細道』を推してくる印象。笑
実はあの階段を登るとすぐに本堂が現れます。ひとまずここでお参り。
本格的に山へ入っていく前に、山形名物「玉こんにゃく」で英気を養います!
四寸道の石段
山寺の本当の魅力はここから!苔むした静かな山の中を歩いていきます!狭いところは約14センチしかないということから四寸道と呼ばれているそう。
そして山寺と言えば、松尾芭蕉がかの有名なあの句を詠んだところ。階段をちょっと上ったところにある「せみ塚」がちょうどその場所です。
この日は冬なので蝉の声なんて1ミリたりとも聞こえなかったけどとても静かでした!(当たり前)
ここから上を見上げてみると、断崖絶壁。岩ってこのレベルの岩だったのか。。
もう少し階段を上ると、どっしりと構える仁王門が現れます。ここまでは基本ただ歩くだけでしたが、ここから先は岩肌に貼り付く建物が数々出てきます!
五大堂の眺望
ちゃんと適切な露光で撮ると、岩の上に小さな建物が連なっているのが分かります。
その一つが、岩の上にちょこんと建つ小さくて赤い納経堂。字の通り写経を納める場所で、山内で最も古い建物なのだとか。ところどころに雪が残っていました。
その奥に進んでいくと、とある建物の床下に狭い石段の通路が現れます。こういう空間ってなんだかわくわくしますよね。
さあ、さっきくぐった建物に上がって来ました。ここは五大堂と言って、崖に反り出して建っていいるので山寺周辺の景色が一望できます!
絶景!!さっきから思ってたけど、12月でも意外と雪は少ないんですね。
山形方面からも電車がやって来て、山寺駅ですれ違いをします。よーく見ると、駅の左側(仙台方面)に転車台があるのが分かります。
近くの開けた場所に、ふかふかと落ち葉が降り積もっていました。
一番奥の奥之院へ
もう一度仁王門方面へ戻ります。この眺めすごいですよね、岩に掘っ立て小屋のような建物があれば松や枯れ木がたくましく生えていたり、さらに木から落ちた紅葉が岩肌を彩り、とても隆々とした光景です。
その左下の建物の入り口には、「ピンコロ車」というアトラクション(?)が。「優しく回してください」とあるので、回してみましょうか。
ころころと優しい音をたてながら回ります。何かおかしな言葉を唱えると何かいいことがあるそうで、ぜひ行って確かめてください!(ただ忘れただけ)
ほかにもいくつかのお社がありました。透明なついたては来たる雪シーズンに備えてなのでしょうか。
こんなところにポストが。こんなところまで集めに来るんだなぁ、というのと、ちゃんと人も住んでいるんだなぁ。
ついに山寺の頂上、奥之院と大仏殿に到着しました!登り始めから奥之院まで、途中休憩したりのんびりした時間も含めて、大体1時間くらいでした。
右側の古い建物が奥之院で、こちらでもしっかりお参りをします。
それでは下山します!山の中はそんなに寒さを感じなかったような。
登ってきた側と反対方向へ進むと、小さな門をくぐることになります。
山の麓と芋煮
時計を確認するとちょうど電車が来そうな時間だったので、行きに渡った橋の上で待機。
ご覧の通りとても品数の多い定食に、りんごもおまけしてくれて至れり尽くせり。
さらにお店で猫を飼っているようで、外にいた猫を窓から招き入れるといつの間にかお会計のカウンターの上を陣取っていました。笑
川を渡って山寺駅方面へと戻ります。駅の正面にある「山寺ホテル」と書かれた古い建物は、大正時代に建てられた旅館。現在は「やまがたレトロ館」として活用されているそうです。
簡単な木造の山寺駅ですが、隣には見晴台があって自由に上ることができます。
そこから山寺の全貌を眺めることができます。何も遮るものがないのがすごい。
山寺から山形駅へ
約20分で山形駅へ到着。ここは山形新幹線も通っているのでアクセス良好!
これにて山寺参拝はひとまず終了。お疲れ様でした。
奥之院まで登るならば短くても往復1.5時間、ゆっくり食事までしようと思ったら3時間くらい見ておくといいでしょう。また、ハイキングとしても楽すぎずキツすぎず、とてもちょうどいい行程だと思います。
それにしても圧倒的な自然と山の中の静寂、見事でした!山形へ行くならぜひ訪れてみてください!次回は山形駅周辺をちょっとだけ散策して山形新幹線で帰ります。お楽しみに!