どうも、てりーぬです!
お得に列車に乗って旅することができる切符、青春18きっぷ。
ですが、その存在は知っていても、使い方となると意外と初心者には分かりにくいもの。
今回は、そんな「青春18きっぷ」の使い方を初心者の方にも分かりやすくまとめてみました。乗れる列車から切符の買い方まで、基本の基本から詳しく解説します!
18きっぷで乗れる列車
18きっぷで乗れる列車を一言で表すと、「JR線の普通・快速列車」になります。
本当はもっと複雑ですが、ここに書いてあることが分かれば基本は大丈夫。その中身をこれから詳しく説明していきます。ちなみに年齢制限はありません!
JRと私鉄
日本の鉄道路線は大きく「JR」と「私鉄」の2つに分けることができます。18きっぷで乗ることができるのは「JR」だけです!
「JR」はかつての「国鉄」であり、全国に路線が張り巡らされています。つまり、事実上18きっぷだけで全国各地を旅することができます!JRは地域ごとに6社に分かれていますが、すべて18きっぷで乗車可能です。
一方、「私鉄」はJR以外の鉄道の総称。たとえば「東急」や「阪急」などの大手私鉄や、自治体が運営する「市営地下鉄」「市電」、その中間の「第3セクター」というように、私鉄には様々な種類があります。基本的にこのような列車には18きっぷでは乗ることができません。
普通列車と特急列車
さらに、JRの列車の中でも大きく「普通・快速列車」と「特急列車」に分けることができます。18きっぷで乗れるのは「普通・快速列車」だけです!
「普通・快速列車」は簡単に言うと「特急料金が不要な列車」ということ。通勤通学に使うような、いつも通り改札を通るだけで乗れる列車はすべて「普通・快速列車」の範囲内です。「快速列車」も特急ではないので18きっぷで乗れます。
さらに、グリーン車やホームライナー、人気の観光列車(リゾートしらかみやSL人吉など)も「普通・快速列車」ならば、別途料金を支払えば18きっぷで乗ることができます。(逆に「特急列車」の観光列車もあるので注意)
対して「特急列車」は、普通の切符では運賃の他に特急券が必要な列車のこと。特急列車の中には新幹線や寝台特急も含まれています。
残念ながら、このような特急列車には18きっぷでは乗ることはできません!18きっぷでの移動は新幹線も特急も使えないので、どうしても時間がかかってしまいます。
ちなみに、運賃・料金にもいろんな種類があって、18きっぷが対応しているのは「運賃」の部分。「普通・快速列車」であれば、18きっぷと合わせて座席指定券を購入すれば指定席に、グリーン券を購入すればグリーン席に乗車することができます。
ただし「特急列車」には、特急料金などの追加料金を払っても18きっぷでは乗れません。どうしても特急列車に乗りたいときは、18きっぷとは別に新しく「運賃+特急料金」を支払う必要があります。
18きっぷの料金と日数
青春18きっぷは「5回分 11850円」です。
つまり、単純計算で1回分は2370円。たった2370円で、全国のJR線普通列車が1日間乗り放題になります!
普通の切符は距離に応じて運賃が高くなります。たとえば東京-新大阪間の新幹線の運賃+特急料金は13620円。それが18きっぷならば1日中どれだけ移動しても2370円。なんと新幹線の5分の1以下!つまり、18きっぷで進む距離が長くなればなるほどお得になります!(ただし新幹線には乗れないので時間はかかります)
さらに、18きっぷの5回分の使い方は自由自在。1回分で1日間なので、1人で5日間使うこともできますし、2人組で1日間、3人組で1日間の合計5回分使うということも可能です。毎日続けて使ってもいいですし、日にちを空けて使っても大丈夫。
ただし、1枚の18きっぷを切り離して使うことはできません!1回分のバラ売りもありません!複数人で別行動することは不可能ですし、5回分で1セットなので日にちや人数の調整が少々難しいです。
18きっぷの使用期間
これだけお得な18きっぷですが、1年中使うことができるというわけではなく、利用できる期間が決まっています。
その期間は、だいたい学生の春休み、夏休み、冬休みに合わせて設定されています。2018年は以下の通りでした。(基本的に毎年変わっていませんが、もしかしたら来年は期間が変わるかもしれないので最新情報を確認してくださいね!)
ただし、購入した18きっぷはその期間内に使う必要があり、次の期間には持ち越せません。そこが18きっぷの難しいところで、例えば夏に購入したら、夏の期間でしか使えません。余ったからと言って次の冬に使うということはできないので、ご利用は計画的に!
利用できる期間は夏が一番長いので、最も手が出しやすいのは夏休みかもしれません。逆に冬は最も期間が短いので、年末年始の帰省にはとても便利ですが綿密に計画を立てておくことが大切です。
18きっぷの買い方
正式に18きっぷが買える場所は以下の2つ。
・みどりの窓口
・駅の券売機
「みどりの窓口」は駅や旅行代理店などにあり、様々な切符を購入することができる窓口です。そこで「青春18きっぷをください」と言えば買うことができます。クレジットカードも使えますよ!
「駅の券売機」でも新幹線や特急などの指定券も購入できる券売機では18きっぷを購入できます。機種や地域によって異なりますが、「お得なきっぷ」等の欄を進んでいけば「青春18きっぷ」という選択肢があるはずです。機種によってはクレジットカードも使えます!
また、裏技としては、「金券ショップ」を探してみること。シーズン後半になると何回か使った18きっぷが数多く出回るので、「数回分だけほしいのに…」という時はとても重宝します。(ただしちょっと割高になります)
改札の通り方
普通の切符なら自動改札機に通しますが、18きっぷは自動改札機に入れてはいけません。
ではどうするかというと、まずは駅員さんがいる改札の窓口へ行きましょう。そこで18きっぷを見せて、「〇回目」と書いてあるところにその日の日付の書かれたスタンプを押してもらいます。無人駅では車掌さんにスタンプをもらいます。
それ以降は、改札を出入りするときは駅員さんに18きっぷを見せるだけでOK。日付が変わるまでは好きな駅で好きなだけ途中下車することができ、時間の許す限りどこまででも行けます!
おすすめの行き先
これで基本的な使い方は分かりましたよね!
じゃあ実際どこに行こう?と考えるときは、ぜひこのブログの記事を参考にしてください!自分の目で見て感じた旅先の情報から、いかに快適に移動するかを考察した記事まで、皆さんの旅のお手伝いできる記事がきっとあるはずです。
初心者におすすめなのは、東京と大阪を結ぶ大動脈・東海道線の静岡県内の区間。「東京から京都を目指す」ならば静岡県は長くてしんどい嫌われ者ですが、比較的本数も多く観光地もぽつぽつとあるため「静岡を楽しむ!」という気持ちでいれば様々な魅力が見えてきますよ!
都会の喧騒を離れて大自然の絶景を見に行きたい!という方はこちら。ちょっと行きづらい場所もありますが、それも含めて18きっぷの魅力です。
まとめ
切符の規則って本当に複雑で、青春18きっぷも様々な特例や例外があります。自分もすべては把握しきれていませんが、普通に旅をする分にはこれくらいで十分だと思います。より詳しいことはJR公式のサイトを参照してください。
青春18きっぷを楽しむコツは移動手段だと思わないこと!長時間列車に揺られるのはしんどいですが、移動そのものを楽しむと考えればきっと楽しい旅になるはず。ぜひ青春18きっぷならではの、のんびりとした旅情を味わってみてください!