会津若松へ4社で繋がる絶景ローカル線列車旅

東北

幕末の記憶を今に伝えるまち、会津若松。福島県の中央に位置する会津若松へ行こうと思ったら、多くの人が東北新幹線か高速バスを使うことでしょう。

しかし、会津若松へ行くには、鉄道ファンの心をくすぐる、一般人は知らない(僕みたいなオタクにしか思いつかない)ニッチなルートがあります。

そのルートとは、東武鉄道、野岩鉄道、会津鉄道、最後に少しJRと、浅草駅から会津若松駅まで4社の路線を経由。その割には、乗り換え1回だけで快適に移動できる、ローカル線初心者(?)にはもってこいの理想的な約4時間の列車旅です。

住宅街、田んぼ、山の中、高原と移り変わる車窓が楽しめる、絶景続きのルートをご紹介します!

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東京→会津若松 ローカル線ルート

今回たどった行程をまとめてみるとこんな感じ。これが東京と会津若松を結ぶ最短ルートなのです!では、実際に行ってきた時の様子を振り返ってみます。

東武鉄道 特急スペーシア

北千住駅で、鬼怒川温泉行き全車指定席の特急「きぬ」に乗ります。(写真は別の駅)

いわゆる「スペーシア」という車両ですね!車内は広々としていて快適です。

北千住を出るとすぐに埼玉県に入り、ひたすら住宅街の中を走り抜けていきます。

利根川を渡ると、今度は栃木県に突入。一面に田んぼと畑が広がります。ここら辺がいかにも「東武」って感じがしていいですね(笑)

日光の手前を通りすぎたら終点まであと少し。北千住から約2時間、終点の鬼怒川温泉駅に到着です。

快速 AIZUマウントエクスプレス

特急「きぬ」が到着したホームの反対側、すぐ目の前に停まっていた快速「AIZUマウントエクスプレス」へ楽々乗り換え。このごつい列車名の響きがなんか、とても好きだなぁ(笑)

列車が遅れていたのか乗り換えを急かされたので、落ち着いて写真を撮ることはできませんでした。(写真は鬼怒川温泉駅に造られた「SL大樹」用の転車台)

日光・鬼怒川温泉と会津若松を結ぶ快速列車の「AIZUマウントエクスプレス」は追加料金不要、全車自由席ですが、ほぼほぼ特急のような快適な座席になっています。

前後で車両の異なる2両編成で、会津若松側の車両は木目調を取り入れたちょっと高級そうな内装。「会津・日光」の文字がいささか残念ではあるけど。。笑

ぐんぐん坂を登っていく列車から見下ろした鬼怒川温泉の温泉街。断崖絶壁のようなものすごく深い谷となっています。

鬼怒川温泉駅の2つ先、新藤原駅からは「野岩(やがん)鉄道」の範囲。だからといって乗り換えが必要なわけではなく、同じ列車で東武鉄道と野岩鉄道の境界を突破していきます。

野岩鉄道の区間は浅草-会津若松間の中でも最も険しい、いわば「山登り」の区間。両側を山で囲まれ、トンネルや橋が連続します。冬の時期は一面の雪景色!

気になったのはこの「かみみよりしおばらおんせんぐち」という駅。噛みそうなくらい長いけどどこか可愛らしい響きが気に入りました(笑) ちなみに漢字で書くと「上三依塩原温泉口」。初見じゃ読めない。。

そして山を登りきると、ついに福島県に到達!新型特急「リバティ」とすれ違った、南会津の入り口である会津高原尾瀬口からは、東武鉄道、野岩鉄道に続いて3社目の「会津鉄道」の区間へ入っていきます。

ここから先は駅名にもあったように、高原の様相を呈してきます。大自然!って感じが車窓から眺めているだけでとても気持ちいい。
 

南会津のちょっとした市街地にある、会津田島駅に到着。茅葺屋根がいい味出していますね。

JR 会津若松駅へ

登った分の標高を少しずつ降りていくと、広がる田んぼの先に住宅街が見えてきました!ついに会津若松市内まで来ました!

終着駅直前の西若松駅から2駅間は、4社のうち最後の1社、JRの区間。ここまでかなりの山道を抜けてきたから、ちょっと高いマンションがあるだけで感動する。。

そんなこんなで、北千住を出てから約4時間、会津若松駅に到着!

そうか、ここにも豪華寝台列車「四季島」は来るんですね。

東京から4時間かけて進んできたローカル線の列車旅。速さでは新幹線には及びませんが、実は新幹線と比べても30分~1時間くらいしか違わないんですよね。新幹線でも結局郡山で1度在来線への乗り換えが発生するので、移り変わる景色を楽しめることも考えれば今回の行き方も決して「鉄オタの娯楽」で終わるものではないと思います!本当にオススメ!

 

会津若松 観光スポット

それでは、無事会津若松に着けたということで、いくつか会津若松の観光スポットをご紹介します!

鶴ヶ城

真っ先に目指すのは、会津若松のシンボル的存在の「鶴ヶ城」。メインストリートである商店街を歩いていったのですが、駅が中心部から離れていることもあって意外と遠かった。。

途中、モダンな雰囲気の会津若松市役所に出会ったり、

いかにも武家屋敷っぽい和風建築「西郷頼母邸跡」が見えたらお城まであと少し。

見えました!鶴ヶ城!

ちょうど150年前、1868年の戊辰戦争で新政府軍の猛攻を耐え続けた鶴ヶ城。激動の幕末に思いを巡らさずにはいられません。白い壁と国内唯一の赤い瓦、そして青空のコントラストがとても美しい。

天守閣から会津若松市街を一望。四方を山に囲まれた美しい盆地だということがよく分かります。

釜めし「山葵」

夕飯は中心部の釜めしのお店「山葵」へ。メニューは本当に釜めしばかり!釜めし専門店って地味に初めてかも。

注文したのは海と山の幸がたくさん使われた「特撰釜セット」。会津の特産である山菜もふんだんに使われています。エビが食べられないことを伝えると代わりにカニを添えてくれるという神対応。。

気になるお味は、「釜めしってこんなにおいしいんだ…」と感動するほど美味!会津に暮らしていないことを後悔するレベル。ごちそうさまでした!

関連ランキング:釜飯 | 会津若松駅七日町駅

東山温泉「くつろぎ宿 千代滝」

会津若松には温泉地が2つありますが、そのうちの1つ「東山温泉」は市内中心部から車で10分という好立地!今回泊まったのは「くつろぎ宿 千代滝」という宿。平日だったこともあり、1泊朝食付きで1人7000円という控えめなお値段で素晴らしいサービスだったのでご紹介します。

5人で1つの部屋に泊まったのですが、それでも十分に広く、清潔感もあるきれいな和室でした。

朝食はバイキング方式。シックな内観の会場で落ち着いて心ゆくまで堪能できます。

露天風呂からは会津若松市街を一望でき、くつろぎながら夜景を見れる最高のシチュエーションでした!

飯盛山 さざえ堂

会津観光で忘れてはいけないのが、市街地の東側に位置する「飯盛山」。白虎隊の最期の場所として、今でも多くの人が訪れます。

飯盛山の入り口にたどり着くと、見ての通り崖のようにそびえる階段が待ち構えています。とは言え、1回250円で「動く坂道」で楽々上ることもできるので、体力に自信のない方でも安心です。

体力のある学生は階段の正面から真っ向勝負を挑む!…わけではなく、左の脇道にそれて緩やかな坂道をのんびりと進んでいきました。まずたどり着いたのは、戊辰戦争の時に白虎隊がくぐった「戸の口堰洞穴」。

猪苗代湖から続く用水路で、今でもかなりの勢いでこんこんと水が流れています。

そこからさらに坂を登ったところにあるのが、「さざえ堂」。会津からはとても遠く庶民はなかなか行くことのできなかった「西国三十三所」を、ここを一周するだけですべて巡れてしまうというお得なスポットです。笑

外を見るだけでかなり不思議な建築であることは分かると思いますが、中身は「二重らせん構造」となっていて、DNAの構造と同じ!上る人と下る人がすれ違うことなく通行できるようになっている面白い建物です。

入口から中へ足を踏み入れると、お札がびっしり貼られていてちょっと禍々しい雰囲気。

薄い板でできた急斜面を滑りそうになりながら登っていくと、頂上へ到着!上りと下りはちょっとしたアーチで繋がっています。

見上げてみると、正六角形の天井にお札がびっしり。

うーん、これは下りのが大変だな?この急斜面だとすぐ滑り台状態になってしまいそう…(笑)こんなところで大の大人が転がっていくのもみっともないので、手すりにつかまりながらなんとか下りきることができました。

飯盛山 白虎隊自刃の地

さらにもう少し登ると、とある広場にたどり着きます。あの鳳凰のような(本当は鷲らしい)オブジェはなんとイタリアから贈られたものなのだとか。

鳳凰、ではなくて鷲の反対側には同じ形の石がずらりと並んでいます。これは飯盛山で亡くなった「白虎隊十九士の墓」。道行く人々が次々と手を合わせていました。もちろん僕も合掌。

さらに奥へ進むと、白虎隊が悲劇の最期を遂げた「白虎隊自刃の場」に行きつき、会津若松市街が一望できます。遠くに小さく鶴ヶ城も見え、炎上する会津の街並みから会津藩の負けを悟り自刃を決意したという、そんな若き戦士の人生が偲ばれる場所です。

まとめ

以上、4社にまたがるローカル線ルートと、会津若松の歴史が根差す観光スポットを紹介しました。せっかく観光するなら、行き方も少しでも面白く。そんな僕の信条を体現できた旅だったと思います!

さて、このあと僕は、日本屈指のローカル線、絶景、秘境を誇る「只見線」を経由して東京まで帰りましたが、その体験は次の記事に。ぜひお楽しみに!

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