秋と言えば、みなさんは何が思い浮かびますか?
芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋…。いろいろありますが、僕は紅葉だと思っています。
そして、紅葉が一番似合う場所は…?
そう、疑いの余地もなく京都ですね!
実は秋の京都は二年連続で行っているのですが、今までは二回とも10月と11月の狭間。まだ葉はほとんど色づいていませんでした。
一眼レフも買ったし、今年こそきれいな紅葉が見たい!と思いひそかに行くタイミングを伺っていましたが、授業の合間を縫って行くことができました。11月後半の水木金という完璧な日時。真っ赤な紅葉を期待して出発!
この3年間でもう何回も京都へ来て、だいぶ位置関係も把握してきました。それでもまだ巡り尽せていないという恐ろしく奥深い場所が京都なのです。
そこで、まだ行ったことない場所、もう1度行ってみたい場所をピックアップしてみました。
ここに挙げたものは2.5日間でだいたい行くことができたので、それを何回かの記事に分けてだらだらと更新していきたいと思います!
行きの移動手段は夜行バス。バスタ新宿から西を目指したのですが、今回はなんとなく大阪に到着してみました。ここから北上しながら巡っていこうという魂胆です。
未だにコブクロの広告が出てて感動!(笑)
梅田ダンジョンを潜り抜け、あえて西梅田駅から大阪市営地下鉄四つ橋線に乗ってみました。
1つ隣の肥後橋駅で降りて、ちょっとだけ歩きます。やっぱり大阪は都会だ、、と思い知らされる中之島のビル群。
淀屋橋と言えば、大阪と京都を結ぶ京阪電車の終着駅。この京阪線の沿線を巡りながら京都側の終点、出町柳を目指します!
最初に下車したのは、大阪から少しだけ京都に入ったところにある八幡市駅。
目指すのは石清水八幡宮!徒然草の『仁和寺にある法師』で有名ですよね。麓の寺や神社だけ参拝して山には登らなかったってやつ。そうです、石清水八幡宮は男山という山の上にあるのです。
「ケーブルよりまうでけり」ました。笑
朝8時ということもあり、僕以外に乗客は2人しかいないという。
本堂へ到着!今年国宝に登録されたばかりのようで、ところどころにお祝いの立て札がありました。
徒然草にも書かれたくらいなので、非常に長い歴史があるようです。
境内には八幡の竹とゆかりがあるらしいエジソンの記念碑がありました。
行きはケーブルに乗ってしまいましたが、帰りは徒歩で表参道を下ります。
ケーブルでショートカットしちゃったので見れていなかった本当の入り口。
さあ、ここから八幡市駅までは目と鼻の先。数十秒の差で電車を逃してしまったので、それまで適当に撮影。
目当ての電車が来たら出町柳を目指して再び電車へ乗り込みます。
中心部へ行く前にもう一度寄り道をします。中書島駅で乗り換えて、初の宇治へ!
京阪とJRの駅は宇治川を挟んで向かい側にあります。JRの電車がたまたま橋の上を通ったのでとりあえず撮っときました。
源氏物語のクライマックス「宇治十帖」の舞台となったことから、紫式部の像もあります。
まず向かったのは、宇治と言えばまずここでしょ!という場所から。そう、平等院です!
石清水ではあまり見られなかったけど、ここはもみじがちょうど見ごろ!めっちゃ綺麗!
さて、受付を済ませたら中へ入っていきます。見えてきましたね~。
はい、10円玉でおなじみの鳳凰堂!実物はやはりかなりの貫録!藤原道長が別荘として建てたものを頼通が寺院に改めたもので、やはり栄華を極めた藤原氏だけあって非常に豪華。
平日の午前だというのにこんなに人が。。せっかくなので紅葉も入れようとするとこうなってしまいます(笑)
順路を進んでいくと、拝観料の中にセットになっている平等院ミュージアム「鳳翔館」へ行きつきます。
館内は撮影禁止だったので写真はありませんが、様々な展示品が見られて見応えがありました。特に印象に残っているのは、鳳凰堂の名前の由来ともなった鳳凰の展示。これがめちゃくちゃかっこいい!白いライトに照らされた幽玄さに心を奪われました。
またたくさんの雲に乗った菩薩像が壁一面に浮いているのも面白かったです。
平等院は予想以上に長居することができました!
次へ行く前にお腹が空いてきたので、適当に見つけた食堂へ入ります。
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「あじろぎの道」と言って、源氏物語の舞台に見立てた道を歩きます。
先ほど宇治橋から見た小さな橋を渡って、「塔の島」という小さな中州を経て対岸へ。
塔の島には「浮島十三重石塔」が建っています。日本最古にして最大の石塔なんだとか。
宇治川をバックに。紅葉の見ごろど真ん中の時期に来たな、と感動しました。
宇治十帖の主要人物、匂宮と浮舟の像が。紫式部像と同様、橋をバックにしているところが憎い演出ですね。
さて、映えある平等院とは対照的に、川を挟んだ反対側は少々物寂しい印象の寺社が並びます。
ちょっとじめっとした道を歩きます。まだ色づき初めだったけれど、雰囲気はたっぷり。
そんなに大きい神社ではありませんが、七五三の時期もあって盛り上がりを見せていました。
こちらも規模は大きくなく、建物としては拝殿と本殿があるのみ。
それでもこの本殿は現存最古の神社建築とされ、拝殿とともに国宝となっています。
宇治十帖を中心に源氏物語に関する様々な展示を見ることができます。エントランスからとても綺麗!
いくつかの部屋に分かれていて、最初は「物語の間」へ(おそらく順番逆だった)。
不意に名古屋が登場して嬉しくなってしまう名古屋市民。徳川美術館も名古屋市にあります。
次は「平安の間」。光源氏の栄華の象徴である六条院の模型。春夏秋冬がしっかり再現されていました。
「平安の間」から次の部屋へ続く架け橋を渡ります。
ここは「宇治の間」。物語は宇治十帖へと移り、匂宮と浮舟にスポットが。
源氏物語はそんなに詳しくない僕でも十分楽しむことができました。むしろ割と初心者向けかもしれません。
他にも映像展示室や、喫茶室、ショップなどもあり充実した時間が過ごせます。宇治へ行くならここもぜひ行っておくべきです!
これで宇治めぐりも終了。予定以上に長居してしまいましたが、非常に満足です!
中書島駅で特急に乗り換えて、一気に終点・出町柳駅まで。さっきから思ってたのですが、京阪カーブ多くないですか??
出町柳に到着したら、一旦荷物をコインロッカーに預けて次の目的地を目指します。京都の中心地を素通りして山へ!まだまだ北上します、次回もお楽しみに!
電車での移動距離:67.2 km