【西日本放浪記2】宮崎・日南市街地で巡る歴史的建造物[油津・飫肥]

宮崎

お久しぶりです、てりーぬです。

いろいろあって全く更新できていませんでしたが、ようやく西日本放浪記の続きを書けます!連日大雪のニュースが流れている中で、台風が直撃した時のお話です。。

前回の記事で、友人が経営していた宮崎の日南にあるゲストハウスでの生活を書きました。

【西日本放浪記2】宮崎・日南のゲストハウス「fan! -ABURATSU-」宿泊レビュー
どうもてりーぬです! かなり間が空いてしまってますが、まだ夏休みの記事がたくさん残っているんですよね。。 いくつか前の記事で、宮崎市内でのコブクロのライブに参加した様子をご紹介しました。 「fan! -ABURAT...

今回は、多くの古い建物が残された日南の中心市街地、油津飫肥のエリアをご紹介します!

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油津

まずはゲストハウスから徒歩圏内のスポットを散策してみます。

最初に訪れたのは、油津商店街の端っこにある「四季の味 みどりや」というお店。

友人におすすめされて来たのですが、台風のため臨時休業中。。商店街の他のお店も軒並みお休みしていたので、観光がてら少し離れた港にある有名なお店を目指すことに。

油津商店街から歩いてすぐに、堀川運河の緑道が見えてきます。広々としていて気持ちがいい!

木造の新しい「夢見橋」。地元産の飫肥杉が使われていて、とても美しい木組みになっています。

国道の橋から堀川運河を眺めると、奥には石造りのアーチ橋が見えます。油津のランドマークで、映画「男はつらいよ」の舞台にもなった堀川橋。周辺の民家も合わせてノスタルジックな佇まいですね。

橋から繋がる神社の鳥居も絵になりますねぇ。

橋の反対側からも撮影。船があるとより運河っぽくていい!船運で栄えた時代が偲ばれます。

油津のまちの特徴は、とても古い建築が多いということ!

明治から戦前にかけて油津が栄えた時代に最先端の西洋の文化を取り入れて建てられた建築が、手が付けられずに古びた状態でそのまま残っていました。そのような建築は今となっては逆に貴重な存在。

こちらは油津レンガ館。大正時代に建てられた倉庫がほぼそのまんま残っている!入り口や窓のアーチが特徴的ですね。

特にこの廊下のアーチの荘厳さ。よくこんなに煉瓦詰んだよなぁ。

内側からはさすがに鉄骨で補強されています。

こうやってリノベーションされることで古い建築が蘇るのはわくわくしますね!やっぱり建築は使わないとダメになっちゃうので、こうして新しい空間に生まれ変わるのはいいこと。でもだからこそソファー置いとくだけじゃなくてもっといい感じに使えるはず…!

 

レンガ造も大正ロマンな感じを強く感じられますが、ほかにも様々な造りの建築がたくさん転がっています。

これはレンガ館の裏にある普通の和風古民家。今にも崩れてしまいそうなボロボロさ加減が素敵。笑

こちらの「杉村金物本店」は、木造3階建てではありますが、裏にレンガ造の倉庫があったり、縦長の窓や銅板張りの壁となっていたりと、洋風の意匠も取り入れられています。1階では今でもレトロな雰囲気のお店が開かれているそうですが、この日は閉店していて残念。

こちらの「満尾書店」も木造2階建てでありながら、壁にモルタルが使われていたりと、建物ごとに変化に富んだ意匠が見られるのも注目すべきです。

かつおの一本釣りでも有名な油津で、かつお料理が食べられることで人気の「びびんや」というお店に到着!営業しているかちょっと不安でしたが、営業中でよかった!

何を血迷ったのか僕が注文したのはまぐろのステーキ。

今思えばカツオを食べるべきだったかな、、とは思いますが、マグロもとてもおいしかった!

油津は商店街は賑わいがありながらも、湊では大正ロマンのノスタルジーを感じられる、しかも魚もおいしいという、訪れるべき場所として積極的に推していきたいですね!

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飫肥

続いて、油津駅から電車で二駅の飫肥駅へ。

ここから町の情景を楽しみながら、歩いて20分ほどの飫肥城を目指します。

飫肥も古い建物が多く残っていて、ここの街並みは「重要伝統的建造物群保存地区」、略して重伝建に指定されています。城下町の美しい街並みが評価されています。

その中でも個人的に特徴的だと思ったのは、家を囲む低い石垣。閉ざされた空間でちょっと不安な気持ちになります(笑)

加えて、門の内側に広がる庭と奥の住宅がいかにも武家屋敷っていう雰囲気を醸し出していて、なかなか面白いです。

こんな路地裏も趣深い。。

こちらはあのポーツマス条約を調印した小村寿太郎の生家。

そうして武家屋敷を歩いて、最後に苔むした階段を登ったら飫肥城の裏口へ到着!

天守閣などは残っておらず、あるのは苔むした石垣とにょきにょきと生える杉の木のみ。ちなみにこの周辺で生育される杉は飫肥杉と呼ばれ、優秀な木材として有名です。 

電車の本数が少なく台風も心配なので、駆け足で巡ったら正面の門から帰路へ。

何気なく歩いた道で起伏に富んだ地形に出会いました。

酒谷川の橋を渡ったら、すぐに飫肥駅に到着。

回数券のような切符を握りしめ、油津のゲストハウスへと帰ります。

江戸時代の風情をそのまま残した飫肥では、今でもゆっくりとした時間が流れていて、心を落ち着かせることができます。天気が本格的に崩れる前になんとかゲストハウス周辺を観光できてよかった!

そして延泊へ…

以前から繰り返しお伝えしていますが、この日(2017年8月5日)は長寿巨大台風が接近中。宮崎の台風って本当にヤバそうですよね。。

夜は居酒屋でも行こうかと思っていましたが、どこもやっていないので雨風がひどくなる前に近くのスーパーへ買い出しに。完全に宅飲みのノリです(笑) 刺身が衝撃の安さ。

夜が近づくにつれてどんどん雨も風も強くなっていきました。JRも18時以降は運転を取りやめるそうで、バスも走らなさそう。次の日は朝早くから熊本へ向けて出発する予定でしたが、どうやら無理そうです(笑)

そんなわけで日南に閉じ込められてしまったので、こちらのゲストハウスに延泊させて頂くことにしました。。

建物の躯体を叩く雨風の大きな音で落ち着きませんでしたが、気づいたらぐっすり夢の中。朝早く起きる必要もなくなったので、旅先では規則正しい生活を心がけている僕も朝遅くまでゆっくり寝ていました。

 

そして夜が明けた8月6日、台風はますます近づき、15時には日南は暴風域にすっぽりと飲み込まれてしまいました。

台風の目もはっきりと分かります。

 

時折スマホが緊急地震速報のような大きな音を立てるので何事かと思ったら、なんと避難勧告が出されていました。しかもわりと定期的に鳴るので、だんだん「またか…」と思うようになっていきました。

 

そしてこの台風、最終的に長寿記録で1位タイに並んだそうで。笑

宮崎へ向けて出発する2週間前にはすでに太平洋に存在しており、「この台風は大丈夫そうだな」と思っていたのが、まさか日南で直撃するとは。。


引用:平成29年台風第5号 – Wikipedia

この日はほぼ一歩も外へ出ずに作業をしていたのですが、ゲストハウスのソファーもとても快適で、1日中ゴロゴロしながら作業するのも悪くなかったです(笑) コブクロのライブもギリギリ参加できたし、変なとこで立ち往生するくらいならここでよかった!

3泊という長い間本当にお世話になりました。またいつか、必ず訪れたいと思います。

 

さて、次の日からはようやく旅の行程を再開できました!台風一過の日南海岸をとくとご覧あれ!!

【西日本放浪記2】「日南レトロバス」でめぐる宮崎・日南海岸の絶景スポット
前回、日南で台風が直撃して同級生のゲストハウスに延泊することになった時の様子を書きました。 当初は熊本で1泊して大分へ向かう予定でしたが、日南から直で大分へ行く計画に変更。JR日南線は昼からしか動かないそうなので、日南から宮崎...

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