【2016GW】京都→滋賀 琵琶湖疏水20kmの道のり [後半]

滋賀

2016年GWバックナンバー

5月1日(日) 京都→滋賀 比叡山越えとちはやふる聖地巡礼
5月2日(月) 京都→滋賀 琵琶湖疏水20kmの道のり [前半]

 

前回は、琵琶湖から鴨川まで流れる水路・琵琶湖疏水を辿って蹴上インクラインまで来ました。今回はその続きということで、琵琶湖まで歩いて行っちゃいます!

それではもう一度疏水のルートをご確認ください。

疏水2

この画像でいうと、ピンク色の蹴上インクラインまで来ました。このまま西へ、水色の琵琶湖第一疏水に沿って歩いて行けばよいのですが、ちょっとだけ北の疏水分線へ寄り道しちゃいます。

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疏水が分岐して蛇行しているところ。水力発電が近くにあるせいか、流れも急になっています。

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疏水分線はこれまでの水路と比べてこのように細くなっており、森の中を抜けていきます。ちっちゃい子が写っちゃった(笑) かわいい~~!

ひたすら進んでいくと…、

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道が途切れてしまいました。この先が橋の上を流れているということが分かりますかね?水路から降りて、橋を見てみることにします。

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そう、ここは南禅寺水路閣!実はインクラインから歩いて来ることができるのです。疏水に興味を持つきっかけとなった去年の秋、ここへ訪れた時の「この水路は辿っていけるのか?」という疑問が解消されました。ちゃんと伏線を回収していきますよ!

さらにこのまま進んでいくと、今度は哲学の道を流れていきます。詳しくは去年の秋の記事をご覧ください!

ママチャリで巡る京都 ~哲学の道沿いに~
時は2015年10月末、木々が少しずつ色づき始めるころ。「そうだ 京都、行かなきゃ…!」という使命感に駆られ、金曜日の1,2限をさぼって来てしまいました、京都。 金土日の3日間友人の家に泊めてもらい、自由気ままに京都を散策してきました...

 

この日はまた来た道を引き返します。ゴールデンウィークということもあり、細い道はかなり混雑していました。

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蹴上から南禅寺までは片道15分くらいかかったと思います。寄り道を終えたらまた第一疏水へ合流。

P1050037ここはインクラインの滋賀側の終点。ここで後ろを振り返ってみましょう。

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ちゃんとレールが続いていました!船も置いてあって雰囲気がよく伝わってきます。さて、このとき時刻は15:16。これからは時刻も併せて書いていきます。

この先疏水はトンネルに入ってしまうので、少し遠回りして国道1号線を経由して、トンネルの出口まで向かいます。

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左側にあるのは疏水の水を使った蹴上浄水場。

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ご覧の通り、ちょっとした山道を登っていきます。

坂を下り、脇道に入って少し歩くと、再び疏水が姿を現します。

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15:42。久しぶりだね!

出口の近くには、ちょっと珍しいものが。

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普通の小さな橋に見えますが、これは日本最初の鉄筋コンクリート橋という記念すべきもの。

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誰にも目につかないところでひっそりと架かっています。なぜここが日本初なのかは謎。

京都中心部での姿とはちょっと変わって、森の中に流れる川のような雰囲気を醸し出しています。

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水路の隣は緑道としてきちんと整備されていました。P1050051

(※以後、同じような写真が続くことをご了承ください。)

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15:59
右側が高い柵で囲まれていますが、こちらは天智天皇陵としてかなり大きい古墳があるそう。

ちなみにこの周辺の地域には「御陵」という地名があり、読みは「みささぎ」。読めねぇーー!これ当然のように読めるのが常識なんですか…?

 

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16:15
疏水は意外と高いところを流れていて、街を見下ろすことができます。

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絶好のビューポイント!伐採された木がちょっと残念ですが。。奥に見えるのはJR山科駅です。

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いかにも人工物って感じのコンクリート。嫌いじゃない。

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16:33。再びトンネルに入ります。

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反対側も見えちゃうほどの短さ。その間僕は遠回り。

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遠回りも決して悪いものじゃないです。人生いつでも遠回り。(格言のつもり)

 

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16:49
反対側に到着。底の導水路みたいなのが面白い。

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ほんとにひたすらこんな風景(笑) でも元々こういう道はすごい好きだったので、足が疲れること以外は全然苦じゃないです。逆に言うとかなり足にきてる。

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16:56
ここらへんから水路がちょっと遠くなります。

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先ほどまでは短いトンネルでしたが、今回はかなーり長いトンネルに。僕は一つ峠を越えなければいけません。。

 

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ちょっとずつ険しくなっていきます。多分いつの間にか県境は越えてた。

Googleマップ先生の示す最短経路を進んでいきます。途中から一本道になるみたいなんですけど、その入り口に着いたときの感想「え、本当にこの道進むの?」

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17:10
夜に歩いたらそのまま帰らぬ人になりそうな道ですが、ちゃんと名前がついているらしいのです。和歌にも詠まれた東海道の難所「逢坂の関」を大関と呼ぶのに対して、こちらは小関と言い、これを通っていくことを小関越えと言うのだとか。

本当に昔の人はこんなルート歩いたの?という疑問を押し殺して歩みを進めます。

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これ、画像で見るよりもかなりきついです。

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百万遍で一緒にラーメンを食べてくれた友人にこの画像を送ったら「顔が死んでる(笑)」と笑われてしまいました。それもそのはず、この時点でもう15km以上は歩いてきた上にこの峠。もう足はパンパンです。。

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17:20
峠に到着!…あれ、ほとんど達成感ないぞ??

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ここでちゃんとした道路に合流。それでもかなり鬱蒼としてるけど…(笑) とはいえあとは下るだけ!

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タッタッタッ…と駆け足で下っていくこと約10分、ようやく住宅地へ出てきました。疏水の入り口も近い!

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17:36
反対側に到着!久しぶり、!!

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機械もそんなに発展していない時代によくこんなの掘ったなぁ。ここも絶対桜がきれい!

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こちらは大津閘門。疏水の水面は琵琶湖の湖面よりも低く設定されており、水量の調整、船の航行のために閘門が設置されたそうです。

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大津閘門を反対から。琵琶湖も近い!

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前日、比叡山からの帰りに乗ったばかりの京阪石山坂本線とクロス。この後もこれに乗って帰ります。

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17:44
ついに第一疏水取水口に到着!後ろはもう琵琶湖です!!

長かった…。下鴨神社を出発したのが11時半ごろなので、途中昼食など休憩も挟んだとはいえ、約6時間歩き続けたのはかなりしんどかった(笑) 本当はあと一時間くらい早くたどり着けるはずだったんだけどな、。

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そしてこちらは、隣接している第二疏水の取水口。

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ここに架かる橋から琵琶湖を眺めてみます。感慨深い。。でも意外と見えづらいな。笑

いやー、本当に長い道のりだった。でもまた新しい視点から京都を考えることができて、いい経験になったと思います。京都は屈指の歴史都市であるのと同時に、100万人の人が暮らす大都市でもあり、そこに琵琶湖疏水は大きく貢献したという事実はもっと知られてもよいでしょう。

そんなわけで、この日のルートを紹介します。歩いた距離は約20km!

疏水1

標高差はこんな感じ。小関越え以外、ほとんど差がないことが分かると思います。

 

では、あと少しだけ。帰りは京阪石山坂本線の三井寺駅で電車に乗り込みます。

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4駅進んだところで、JR東海道線へ乗り換え。

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関西ではかなり有名、膳所!読み方は「ぜぜ」
(もちろん顔は死んでます)

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緑色の草津線には乗らずに、東海道線で名古屋方面へ。ちょうど滋賀から帰省する友人と時間が合ったので、一緒に名古屋まで帰りました。

二日間歩きっぱなしの京都弾丸旅行でした(笑)

 

次回は関東へ戻って群馬の廃線跡へ!また歩きまくります!お楽しみに~!

SL碓氷で行く!群馬・信越本線の廃線跡「アプトの道」ハイキング(現SLぐんま よこかわ)
どうも、てりーぬです!今回は、群馬を走る蒸気機関車「SL碓氷」に乗って、かつて鉄道が走っていた信越本線の廃線跡の上を歩くという鉄分多めの旅へと向かいます!鉄道の遺産が数々残り、ハイキングコースは新緑に囲まれ、歴史にも自然にも触れられる旅とな

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