どうも、てりーぬです。
前回の記事で、JR九州の観光列車を乗り継いで鹿児島から熊本まで移動した記事を書きました。

今回はさらに、佐賀へと向かいます!
福岡と長崎を移動する機会が2回あったのですが、どちらも佐賀県は通過しただけ。辛うじて鳥栖駅で1度乗り換えたくらいで、しっかりと観光したことはなかったのです。
一応この時点で「46/47都道府県を制覇して残すは沖縄のみ!」ということにして、佐賀の扱いは誤魔化していたのですが、それでは本当の意味で制覇したことにはならないんじゃ…?と少しモヤモヤしていました。
今回南九州へ来たので、この機を逃したら佐賀なんてしばらく行かないだろう、沖縄へ行く前に何としてでも行っておきたい、と思い、無理やりにでも佐賀を観光することにしました。行き先は佐賀県本土の北端、呼子!この地で有名な「イカの活き造り」を食べに行きます!!
列車を乗り継ぎ唐津駅まで
まずは熊本から鹿児島本線で佐賀県を目指します。新幹線に乗れば一瞬なんですけど、18きっぱーたる者、在来線で地道に行きます。遠くに頂上付近だけうっすらと見える山は佐賀県と長崎県の県境の多良岳という山っぽいです。
並走していた九州新幹線と交差するのは、福岡県から佐賀県に入ってすぐのところ。
ここはサガン鳥栖のホームらしいのですが…、当店は「ベストアメニティスタジアム」です!くしや歯ブラシ、シャンプーだけでなく!洗顔や化粧水、クレンジングに顔パックまで!必要なものはなんでも取り揃えております!!…という意味ではなくて??(ちなみに今は「駅前不動産スタジアム」に変わったらしいです。いや間違ってないけど…、佐賀大丈夫か…?)
熊本駅を出発して約1時間半、ほぼ福岡県の鳥栖駅(一応佐賀県)に到着!これは佐世保に行く特急「みどり」。
特急に乗る財政力はないので、長崎本線の普通電車でまずは佐賀駅へ向かいます。
え、佐賀ってこんなに文明が遅れている未開の地だったの!?と思いかねませんが、こちらは吉野ヶ里遺跡を再現した吉野ヶ里歴史公園。
佐賀駅へ到着!県庁所在地ということでちょっと途中下車してみましたが、特に何もない!
こちらは長崎へ行く特急「かもめ」。やっぱりJR九州の車両はかっこいいですね!
もちろん特急には乗れないので普通列車で。佐賀駅からは唐津線のこの昔ながらの車両に乗って唐津を目指します。
唐津湾に注ぐ松浦川の川幅が広くなってきたら間もなく唐津駅に到着です。熊本駅から数えると約4時間という長旅でした…。
旧唐津銀行 辰野金吾記念館
イカを食べに行く前に、唐津駅周辺を散策してみました。まず目に入ってきたのはレンガ造りの荘厳な建築物。これは明治45年3月竣工の旧唐津銀行「辰野金吾記念館」です。東京駅丸の内駅舎も手掛けた、唐津市出身の辰野金吾の弟子によって設計されています。
館内は2階建てで吹き抜けがあり、明治らしいとてもレトロな内観です。
銀行としてはわりと最近(?)の平成9年まで営業されていたそうです。やはり名建築は後世まで残る。
呼子大橋・風の見える丘公園
さて、少々時間が押してしまいましたが、唐津からはレンタカーを借りて呼子まで運転して行きます。呼子は東松浦半島の先端にあって鉄道も通っていないので、絶妙にアクセスしづらいんですよね。
唐津から車で30分、「いかの活き造り発祥」という河太郎 呼子店というお店に来ました!もうすでに13時を回っていましたが、やはり超人気店のようでなんと2時間待ち。。名前だけ書いて、その間に周辺を観光してみることにしました。
ドライブコースとしておすすめなのが、半島の先端と加部島との間に架かる呼子大橋。コンクリートの吊り橋の構造物がいい!
加部島へ渡ったら、風の見える丘公園からの眺めが最高です。先ほど通った呼子大橋と入り組んだ湾の絶景が見えました!
名護屋城跡
続いてやって来たのは名護屋城跡。名古屋市民としては非常に気になってしまう名前ですが、実は名古屋出身の豊臣秀吉が同じ読み方のこの地を奇遇に感じで築いたお城だそうです。
名護屋城は朝鮮出兵の時にたった8ヶ月で築かれ、当時は大阪城に次ぐ規模だったとか。しかも最盛期には10万もの人がこの地に集まっていたというのですが、今ののどかな雰囲気からは想像できません。
城跡へ行くにはかなりの上り坂です。呼子大橋も遠くに見えました。
そんな大規模な城郭だったそうですが、今では石碑が立っているだけ。
イカの活き造り 河太郎
結局席に座れたのは15時半になってから。はやくイカが!食べたい!!ちなみにお店の窓からも呼子大橋が見えました。
今回は一番人気という「いか活造り定食」を注文。税込み2,900円とちょっとお高いですが、ここまで来たなら仕方ない。期待してますよ!まずはお吸い物やお漬物などがずらっと並びました。
そしてついに!今日わざわざ佐賀まで訪れた一番の目的、イカの活き造りが現れました!!
見てくださいこの透明感!ヒレが透き通っています。こんなに新鮮なイカは見たことがない。
それもそのはず、「活き造り」と言うくらいなので、このイカはまだ生きているんですよ。実際に赤い斑点?細胞?のようなものは濃くなったり薄くなったりしていましたし、箸で突っつくと足がちょっと動くんです!
「かわいそう、残酷…。」と言う感想よりも「うまそう!!」という気持ちが先に来てしまったので、早速細く切られた身をお口に運びます。思った通り、プリプリとコリコリとした感じで本当においしい!回転ずしとかのイカってゴムみたいな食感で味もあまりなくてあんまり好きじゃないんですけど、新鮮なイカはマジでうまいという発見。
切り身をすべて食べた後のイカ。こんな風に捌かれていたのか。生きたままこんな姿にされるなんてイカも想像してなかっただろうな。
活き造りを食べ終わった後は、残っているゲソを天ぷらにしてくれるそう。足先まで食べ尽くすのが流儀のようです。新鮮なイカを使った揚げたてのゲソ天は当然ながら絶品でした!
今まで食べたイカの中で一番おいしかったです。わざわざ呼子まで来てよかった。こちらは店先にいたにゃんこ。
浜野浦の棚田
行きは東松浦半島の東側を通ってきたので、帰りは西側を通って唐津まで戻ります。その途中にあったのが浜野浦の棚田。こんな急峻な土地によく田んぼを作ろうと思ったなあ。でもしっかりした棚田を見られる場所は全国的に減っているので、こうやってふるさとの光景が残っている場所は貴重ですね。
それにしても、とりあえず「恋人の聖地」でも作っておこうという安易な発想ね(笑)
唐津城
ということで、唐津まで戻ってきました。行きに見ることのできなかった唐津城をちょっとだけ見てみます。
唐津城の目の前には、松浦川の河口付近に船着き場のような場所がありました。
唐津城は小高い山の上にあるので、ひたすら階段を上っていきます!
せっかくたどり着いたのですが、営業時間は終了していました。。
でも高台だから眺めはいい!三方を海か川に囲まれていて守りには強そう。東側の海岸沿いには「日本三大松原」の1つ、虹の松原が広がっています。この松原が鶴が翼を広げたように見えることから、唐津城は「舞鶴城」とも呼ばれているんだとか。
早稲田大学の創始者・大隈重信が辰野金吾と同じく佐賀県出身という繋がりで、唐津城の真下には早稲田大学の系属校がありました。
校舎と天守のこの近さ!早稲田佐賀は唐津城の二の丸があった場所にあるそうで、もはやお城の一部と化している。
海側の面にもしっかりと石垣が組まれていました。松の先はもう海で、こんなに海の近くに高校があるってうらやましいなあ。
唐津線で福岡へ
1日かけて唐津をじっくりと堪能したので、JR唐津線で福岡へと向かいます。佐賀に泊まってけよ!と思うかもしれませんが、翌日の福岡空港からの飛行機が早いこと、福岡の方がホテルが多く安いこと、唐津から博多まで電車1本で行けること等々から、選ばれたのは博多駅近くのホテルでした。
唐津を出たらすぐに福岡県。糸島市あたりの海の夕景がとてもきれいでした。
福岡市内へ着いてからは中洲の夜景を見たり、晩ご飯は天神の屋台へ行ったりと楽しんできました。また機会があれば書きたいと思います。ちなみに泊まったホテルはキャナルシティのすぐ近くの「コートホテル博多駅前」。博多駅まで歩いて10分近くなのでまあ便利です!
ということで、今回は佐賀の呼子へ「イカの活き造り」を食べに行ってきました。佐賀を訪れる機会なんてそうそうあるもんじゃないと思いますが、呼子のイカはわざわざ行く価値のある場所ですよ、ってことが伝われば幸いです!
これでまだブログに書いていない県もあと少し…。次回もお楽しみに!