信州撮影の旅も夜が明けて二日目。この日も各地で写真を撮りまくってきました!
まず早朝に訪れたのは、姨捨(おばすて)という場所。その物騒な名前とは裏腹に、「日本三大車窓」「棚田」「スイッチバック」といった面白い要素が盛りだくさん!鉄道ファンもそうでない方も楽しめる素敵な風景がそこにはあります。
姨捨駅は今年の1月に一度通ったことがあるのですが、撮った写真のピントがずれてたり、棚田は見に行ってなかったりして、再訪を誓っていました。その願いが叶ったのが今回というわけです。
それでは、先ほどの三つの項目に分けて姨捨の魅力を伝えていきたいと思います!
前回の記事:
1月の記事:
ネットカフェでいい感じの時間に起きることができた僕は、かさばる荷物をまとめます。
松本駅までは徒歩2分程度。アクセスもよい!松本駅6:18発の始発、篠ノ井線の長野行に乗って姨捨駅へ向けて北上。
日本三大車窓
電車に40分ほど揺られると、見えてきました、ここが日本三大車窓と言われる場所です!
「車窓」と言うからにはやっぱり電車の窓越しに見ておかねば、という写真。
松本方面のホームからは、善光寺平と呼ばれる平地を一望することができます。地面の底に降りた朝霧が虹色に照らされてて神秘的…!
僕は最近、パノラマ写真にはまっています。見渡すように写真を何枚か撮ると、Googleフォトなどで写真を組み合わせてパノラマ写真を作成してくれるのがとても面白いんです。こうすることでその場の雰囲気が伝わりやすいですよね!
朝焼けをバックに、乗って来た電車は長野へと走り出します。ホームからバックして一度待避線に入り、もう一度本線に戻るというスイッチバックが行われるので、ホームの下にも線路があります。
駅名表示板も緑のラインがじぐざぐになっており、スイッチバックを意識したものになっています。スイッチバックについては後ほど詳しく紹介しますね!
改札口は長野方面のホームにしかないので、もう一度跨線橋を渡り戻ります。
ここ姨捨駅からの眺めは、太陽が出ている時間帯ももちろん素晴らしいのですが、夜景もとてもきれいみたいです。次はまた夜に訪れてみたいですね!
姨捨の棚田
続いて、駅から歩いて10分ほどのところに広がる棚田を見に行きます!
姨捨の棚田は「日本の棚田100選」にも選ばれていて、棚田としては初めて名勝に指定されたという、古くから親しまれていた棚田です。
早速ベストスポットに到着。うっすらと雪が積もっているのがいいですね~!
田に水が張られている時期には、夜になるとそれぞれの水面に映る月が田毎の月と言われ、お月見スポットとしても有名。田んぼも四季折々の表情を見ることができますね!
水路に近づいて見てみると、雪というよりも氷の粒が草に貼り付いているのが分かります。
北側の斜面には特に多くの雪が残っています。これからもっと積もるのだろうか…?
棚田の真ん中には、こじんまりとした観光案内所がぽつんと佇んでいます。
いかにも昔話の舞台になってそうな、どこか寂しげな、だけどどこか温もりを感じる景色が広がります。
その真ん中にあるのが、「長楽寺」というお寺。純和風的な感じが、本当に昔々あるところにタイムスリップしたような感覚になれます!
非常に小さなお寺ですが、茅葺きの屋根が風情をたっぷりと醸し出していました。
一度はわりと下の方まで下りましたが、かなり急な斜面を登って再び善光寺平が一望できる高さまで戻ってきました。
棚田って効率とかでは劣るのだと思いますが、美しい日本の風景を留める素敵な遺産ですね!
スイッチバック
最後にスイッチバックについてちょっとだけ詳しく解説してみます!
ガチでスイッチバックが運用されている場所はもう残り少ないのですが、ここ姨捨駅の構造は、模式的に表すとこんな感じになってます。
これは松本方面から長野方面へ行く電車のルートなので、松本方面へ行く電車なら逆のルートを辿ることになります。入線するホームも反対側になりますね。
では実際の電車を見てみましょう!まずは姨捨駅を通過する電車から!
「姨捨公園」は、駅の北側(長野方面)の線路を見る絶好のポイント。おじさんがカメラを構えているところにちょうどやって来たのは、おそらく長野発名古屋行の特急「しなの」。
ここへしなのが非常にゆっくりとしたスピードでやって来て、しまいには止まってしまいました。進路が阻まれてしまった…(笑)
篠ノ井線は単線なので、対向車が駅に入って行き違いができるようになるのを待っているみたいです。しかしここは電車にとってかなりの急勾配で、これまた非常にゆっくりと進んでいきました。
続いて、姨捨駅に停車する普通電車の動きを駅で観察してみます!
このとき僕は松本方面のホームにいたので、今やって来た電車は長野方面。ホームは真っ白です。
進行方向を変えてホームへ戻ってきました。テールランプを前にしているところが違和感!これは運転手がこちら側の車両に移動せずに、向こう側の車両のままバックしているということ。窓から顔を出している運転手が小さく見えますよね。
この松本行きの電車に乗って再び松本へ戻ります!最後にもう一度、日本三大”車窓”を見ておきました。
いかがでしたでしょうか。少しでも行ってみたいと思ってもらえれば光栄です。僕はもう一度、水が張られた時期の夜に訪れて夜景を見てみたいですね!
さて、この時点で時刻は8時半。まだまだ存分に時間があります!次は、長野県のど真ん中に位置する諏訪湖。実はここから富士山が見えるのです!そのビューポイントをへ行ってきました。お楽しみに!