10月14日は「鉄道の日」!日本の鉄道の様々な”レールの幅”

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どうも、24歳になったてりーぬです。運動不足をひしひしと実感している今日この頃です。

ということで、本日10月14日は鉄道の日!日本で初めて鉄道が開通した日です。

そんな記念すべき日にあやかって、毎年1回鉄道のコラムを書くような企画を続けている訳でありますが、時の流れは早いものでこの企画は今回で4回目。もう毎年やっているので、「10月14日は鉄道の日」ってことは覚えてくれましたね!?

ちなみに、昨年は鉄道博物館について書きました。(今読み返してもわりと面白い)

今年は何を書こう?と考えていたのですが、今回は皆さんに一度「レールの幅」について知ってもらおうと思います。明日から「この線路の幅は〇〇mmなんだよ」とドヤ顔で言ってみてくださいね。確実に友達が減ります!

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レールの幅の種類

まず「レールの幅」とは、鉄でできたレールとレールの間の幅のこと。軌間(きかん)と言ったりもします。踏切を渡るとよく分かると思いますが、だいたい大股で一歩くらいですかね。

では、そのレールの幅は全国各地どこでも同じなのでしょうか。

実は、普通に営業している路線の中では、次の4種類に分けられます。

1,435mm:標準軌
1,375mm:馬車軌間
1,067mm:狭軌
752mm:特殊狭軌

1,435mmの幅が標準軌と書いてあるくらいだから、その幅が一般的かというと、そういう訳ではありません。あくまで「世界的に見て標準」というだけで、日本で最もよく使われている軌間は1,067mmの狭軌なのです。また、1,435mmの標準軌と752mmの特殊狭軌では2倍近く差があるということにもなります。

では、それぞれどんな路線があるのか、1つずつ見ていきましょう。

1,435mm:標準軌

日本では最も広い幅である標準軌と呼ばれるレール幅。その代表が新幹線で、日本全国の新幹線網に標準軌が使われています。当然、レールの幅は広い方が安定して速度を出すことができます。そのため、超高速運転を実現するために、これまでより広いレール幅である標準軌が採用されました。

新幹線以外だと、関東では羽田空港へ繋がる京急、成田空港へ行く京成とその直通運転先(都営地下鉄浅草線、新京成電鉄、北総線など)が標準軌になっています。実は羽田空港と成田空港は1本の線路で繋がっているのです。

日暮里と成田空港を最短36分で結ぶ「京成スカイライナー」の最高速度は、新幹線以外では最速の160km/h。線路の幅が広いことも速度向上に貢献しているでしょう。

標準軌を最もよく目にできるのは関西の私鉄です。関西の大手私鉄5社のうち近鉄阪急阪神京阪の4社が標準軌を採用。少し幅の狭い狭軌のJRと一緒に、熾烈なスピード競争を繰り広げております。住宅街の中をビュンビュン飛ばしていくので面白いですよ!

他にも、日本全国の多くの地下鉄にも標準軌が採用されています。例えば、ほかの路線と直通運転していない東京メトロ丸ノ内線。他の列車と比べてみると、一回り車体が小さく、パンタグラフもありません。そうしてトンネルの断面を小さくする工夫がされています。

主な標準軌の路線
新幹線全線
大手私鉄関東:京急、京成
関西:近鉄、阪急、阪神、京阪
九州:西鉄
地下鉄仙台(東西線)、東京メトロ(銀座線・丸ノ内線)、東京都営(浅草線・大江戸線)、横浜(全線)、名古屋(東山線・名城線・名港線)、京都(全線)、大阪メトロ(全線)、神戸(全線)、福岡(七隈線)

1,372mm:馬車軌間

馬車軌間とも呼ばれる1,372mmの幅は、東京に少しだけ残っている珍しい軌間。東京市電→都電の前身で、日本初の私鉄である東京馬車鉄道が採用した軌間が1,372mmであったことがその名前の由来であるようです。

この軌間を採用している代表的な存在が、新宿と八王子を結ぶ京王線。その直通先の都営新宿線でも導入されています。

他に1,372mmの軌間を導入している路線は、最近「東京さくらトラム」なんて愛称が付けられてしまった都電荒川線と、世田谷の住宅街を走る東急世田谷線。やはりどちらも路面電車的な路線ですね。

1,372mmの軌間を採用している路線は、あと1か所だけあります。それはどこかというと、一気に北へ飛んで、函館市電。函館に行ったのは中学3年生の頃で、奇跡的にこの写真が残っていました。

1,067mm:狭軌

日本で最も多く使われている軌間は、1,067mmの狭軌と言われる軌間です。日本では標準的な幅でも世界的には狭いのです。狭軌がこれだけ広まったきっかけは、日本で最初に開通した新橋-横浜間の線路(10月14日に開通しました!)にこの軌間が採用されたこと。列車は幅が異なる線路には乗り入れることができないので、初めにできた線路と同じレール幅の線路が全国に延びていきました。

主な狭軌の路線
JR在来線(ほぼ)全線
大手私鉄関東:東急、小田急、西武、東武、相鉄
東海:名鉄
関西:南海、近鉄(南大阪線・吉野線など)
その他諸々

752mm:特殊狭軌(ナローゲージ)

日本の営業路線でで最も狭い752mmの幅は特殊狭軌、またはナローゲージと呼ばれています。簡単に建設できる「軽便鉄道」としてかつては全国各地にできていたようですが、現在では全国に3か所しかありません

そのうち2か所が三重県にあり、1つは桑名駅を起点とする三岐鉄道北勢線、もう1つは四日市駅を基点とする四日市あすなろう鉄道です。線路の幅は新幹線の約半分。車両もそれに合わせて小さくできていてかわいい!

あと1つは富山県の黒部峡谷鉄道。当初は黒部川水系の発電所建設の資材運搬などのために作られた鉄道で、立山連峰へと向かう険しい山の中を通ります。

現在は観光列車として運行され、トロッコ列車から黒部峡谷の雄大な地形を楽しむことができます。まるでスイスの氷河急行みたい!

もっと特殊な事例

レールの幅の種類は4つですが、そのレールの幅にまつわる珍しい事例を2つ紹介してみます。

三線軌条

基本的には異なるレール幅の路線には乗り入れることはできません。しかし、どうしても同じ線路に違う幅の列車を通したい!という場合に、1つの線路に2種類の幅を作って無理やり通れるようにしたものが「三線軌条」という線路です。つまり、通常2本のところに3本のレールが並び、片方は共有して、もう片方を狭い幅と広い幅で使い分けるという感じです。

現在、日本でその三線軌条がある場所は以下の4か所しかありません。

京急逗子線:金沢八景駅 – 神武寺駅
箱根登山鉄道 鉄道線:箱根湯本駅 – 入生田駅
秋田新幹線:神宮寺駅 – 峰吉川駅
北海道新幹線:青函トンネル内

これは京急の金沢八景駅で撮ったもので、最も左の線路にはレールが3本並んでいるのが分かります。広い方の幅は標準軌、狭い方は狭軌ですが、京急の列車は標準軌なので広い方を使います。では狭軌はどんな列車が走るのでしょうか。実はすぐ近くに車両の工場があり、そこでは京急以外の狭軌の車両(JRなど)も製造されています。そのような列車が、狭軌の路線であるJR横須賀線まで抜けるのに使われているのです。

同じように箱根登山鉄道では、箱根湯本-強羅間(標準軌)を走る車両が、小田原-箱根湯本間(狭軌)にある車庫に出入りするために「三線軌条」となっています。

この写真は秋田新幹線の神宮寺-峰吉川間の線路。秋田新幹線は元々在来線(狭軌)の路線だった複線の片方を標準軌に変えて新幹線が走れるようにしたもので、新幹線の車両が在来線の路線に乗り入れるミニ新幹線です。基本的には複線の片側を新幹線、もう片側を在来線が走るようになっていますが、この区間だけは片側が新幹線用の標準軌、もう片側が新幹線と在来線で併用する「三線軌条」となっています。

4か所のうち最後の1つ、青森と函館を結び津軽海峡の下を通る青函トンネルが三線軌条になっているのは、標準軌の北海道新幹線と狭軌の貨物列車で併用できるようにするため。北海道新幹線の車両には側面に北海道が描かれているのが特徴です!

3種類の軌間が並ぶ踏切

特殊狭軌のところで紹介した三岐鉄道北勢線のある三重県桑名駅の南側には、3種類の軌間を渡ることのできる日本で唯一の踏切があります。桑名駅の東口から南に3分ほど歩くと現れるこの踏切。最も手前がナローゲージの三岐鉄道北勢線で、奥に歩いていくごとにレール幅が広くなっていきます。

上から見ると、一番右が三岐鉄道北勢線(特殊狭軌)、真ん中がJR関西本線(狭軌)、左側が近鉄名古屋本線(標準軌)と並んでいます。まさにレール幅のバーゲンセール。

まとめ

長い人生、時には前を向けない、うつむいてしまうこともあると思います。そんな時、そこに線路があれば、レールの幅を思い出してみてください。列車は進む線路の幅を選ぶことはできませんが、あなたは進む道を自分で選ぶことができる。そのために、列車があなたをどこまでも運んでくれます。

…ということで、本日の「鉄道の日」をきっかけに、少しでも鉄道に興味を持ってくれたら嬉しいです。引き続きこのブログもよろしくお願いします!

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