【西日本放浪記2】大分→高知 真夜中の宿毛フェリー乗船記

高知

ここまで宮崎と大分を旅してきました。次の目的地は四国!九州と四国って意外と近いんですよ!

僕が以前四国に訪れたのは、寝台特急「サンライズ瀬戸」に初めて乗車したとき。

憧れの寝台特急「サンライズ瀬戸」に乗ってみた〈ノビノビ座席〉
定期運行している唯一の寝台特急となってしまったサンライズ瀬戸・出雲。そのサンライズ瀬戸での一晩をリポートします!

そのとき訪れたのは東半分の香川と徳島だけで、愛媛と高知には行けませんでした。全国制覇のためには今行くしかない!ということで、九州から四国へ渡るルートを考察してみました。

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大分-四国間のフェリーまとめ

今回の旅は、宮崎からスタートして、未踏だった高知と愛媛を効率よく進む美しい経路を計画しました(熊本には行けなかったけれど。。)

九州と四国を結ぶ鉄道はありません。この距離を飛行機で行くのもあれなので、海を越えるにはフェリー一択。調べてみると、かなり多くの航路がありました。その航路をまとめてみます。

4つある航路のうち3つは愛媛発着の航路。しかし、愛媛に着くとうまく高知を回れない…!どうしても高知に上陸したかった僕は、迷わず佐伯→宿毛の宿毛フェリーが運航しているルートを選びました。

しかし、ここで1つ問題が!この宿毛フェリー、他のフェリーと比べて本数が少ない、というか、絶妙に使いづらい時刻の便ばかり…!実際こんな時間に誰が使っているの!

4:10発の1便はそんな時間に動いている電車なんてないし、佐伯に泊まったとしても4時前にチェックアウトするなんてできないでしょう。

2便なら無理なく乗れるけど、お昼の一番いい時間帯を潰すのはちょっともったいない。

3便の場合、0時に宿毛に着いてもチェックインできないし、そもそも小さな町でホテルも多くはありません。

朝から四国を満喫できるという意味では、辛うじて存在した佐伯のネカフェで仮眠を取って4:10発の1便に乗るという説が有力かな。。

 

…そんなことを考えていた時に、なんと!友人のつてをたどって、まさか真夜中に車を出してくれるという素晴らしい方が現れました!!!

真夜中の4時前に着くように、初対面の人を60kmの道のりを1時間半かけて送ってくれる神様の様な人なんていますか??

そんな神様に身を委ねることにしました。佐伯までの真夜中ドライブよろしくお願いします!

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別府 十文字原展望台

出発は大分市内だったのですが、途中で別府湾の夜景が一望できる十文字原(じゅうもんじばる)展望台へ寄り道してくれました。大分から別府は別大国道を通ってすぐなのですが、別府に着いてからが長かった。。

かなりの急な夜の坂道をずんずん登っていって、さっきくぐったはずの高速道路が真下に見えたところが展望台。そこからみた景色がこちら!

せっせと夜景を撮っていたら、警察に職質を受けました。健全な大学生(?)の僕たちは何も問題はありませんでしたが、話を聞いていみると盛んな未成年があんなことやこんなことをしちゃうみたいです。

最初は身分証をかっさらっていく怪しい人かともちょっと疑ってしまったのですが、こんな夜遅くまでパトロールをしてくださっている警察の方で間違いないようです。ご苦労様です。。

その十文字原、こんなとこにあります。地図では伝わりづらいですが、展望台は高速道路よりもはるか高いです。

宿毛フェリーに乗船

そしてたどり着いた佐伯港のフェリー乗り場。こちらで乗船の受付を済ませます。二等の学割で2120円でした。

とても意外だったのは、こんな時間なのにフェリーに乗る人がたくさんいたこと。大半が車を利用する客で、車の搭乗はキャンセル待ちも出ていました。お盆の始まりということで、帰省や旅行に出かける人が多いのでしょうか。

真夜中の港。ちょっと怖い。

これから乗る船がやってきました!

徒歩での利用者は車が入る前に乗船。二等席はこんな感じで、ある意味開放的な空間です。

窓際をゲット!バッグを枕にして足を伸ばすとなかなか快適。

 

…目が覚めると、もう朝がやって来ていました。紅に染まる豊後水道の絶景!

せっかくなのでデッキに出てみました。

海の上で迎える朝は気持ちいい!

あっという間に宿毛港に到着。もう少し寝たかった気もしますが。。自家用車やトラックで埋まる船内を掻き分けて下船!

その後、船の腹の中からどんどん車が降りてきました。

佐伯では暗くてよく見えなかった船もはっきりと確認できます。

 

宿毛港から宿毛駅へ

宿毛港から土佐くろしお鉄道宿毛駅まで約20分の道のりを歩きます。

漂う港町の雰囲気。

駅に近づくにつれて、ちょっとずつ町になっていきます。

そして遠くに見えてきた水色の建物が宿毛駅!

電車の出発まで20分くらいあったので待合室のテレビを見ていたら、我らが愛知県代表中京大中京の甲子園の試合が行われていました。しかもタイミングよくホームラン!まさか高知で愛知を感じられるとは。

そして、宿毛駅から特急「南風」に乗って、四国の旅が始まります。

久しぶりに電車移動がメインの日となったこの後の道のりは、次の記事に書きたいと思います。それでは次回もお楽しみに!

【西日本放浪記2】ローカル線で訪ねる最後の清流・四万十川
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