どうも、青春18きっぷで日本中を旅しているてりーぬです。
今回は、列車で移動する際の楽しみ方の醍醐味、「海の見える車窓」についてご紹介します!日本中の鉄道路線から厳選した(というか私が行ったことのある)海の見える13路線の絶景写真を集めてきました。
何気なく車窓をぼーっと眺めていた時、突然目の前の一面に海が広がった時の感動はひとしおです。その感動をぜひとも皆さんにも味わってもらいたい、という気持ちでこの記事を書きました。
旅のエモさを一つの記事にぎゅっと閉じ込めた、全体的に真っ青な記事のはじまりです!
釧網本線
まずはじめに紹介するのは、釧路と網走を結ぶ釧網本線。その中でも特に網走-知床斜里駅の間はオホーツク海と並走する絶景区間が続きます。
冬の網走、オホーツク海と言えば流氷が流れ着くことで有名ですが、運が良ければ車窓からも流氷を眺めることができます!この日は薄くて小さな流氷の赤ちゃんが流れてきていました。
そして、途中の北浜駅はまさに目の前が海で、流氷が見える駅として大人気です。冬の期間限定で運行される観光列車「流氷物語号」の知床斜里行きではここ北浜駅に10分間停車するので、途中下車して列車とオホーツク海、流氷を一度に楽しめます。
趣深い北浜駅の駅舎。この中では「停車場」という喫茶が営業していて、ラーメンやカレーなどオーソドックスながら北海道の幸をふんだんにつかったメニューがあります。冷えた体を温めながら次の列車を待つのもいいですね。
函館本線
次は同じく北海道で、函館本線から銭函-朝里駅の長い一駅の間です。誰もが行くであろう札幌と小樽の間なので、せっかくなので車窓も楽しんでください!新千歳空港を発着する「エアポート快速」の小樽行きでもこの区間を通ります。
ご覧の通り、驚きの海の近さ。この日は大荒れの吹雪でダイヤも大幅に乱れていましたが、これはこれで北海道らしい。
1時間遅れで小樽についたときには駅は真っ白な雪の中。雪国ってすごい。
五能線
海が見える路線で絶対に外せないのが、青森県と秋田県の日本海側を走る五能線。目の前が海の絶景区間を走破する観光列車「リゾートしらかみ」で、日本海の車窓をたっぷりと堪能できます。
ここは十二湖駅から少し北へ行ったところの「ガンガラ穴」という場所から撮影したもの。道が分かりづらくてたどり着くまでが大変でしたが、とても澄んだ海を見ることができて感動しました。
こちらは青森県の北側に面する千畳敷駅。斜面にある階段を少し登ったところから、駅に停車する列車とその目の前の海に突き出た「畳を千畳敷いたような」岩の絶景を見ることができました。
また、広戸-深浦駅の間も美しい風景が見れる人気のスポット。透き通った海に赤く輝く奇岩が転がる風景はまさに五能線でしか見られない絶景です!
その深浦駅の近くの海岸に沈む夕日は何事にも代えがたい美しい眺めでした…!
羽越本線
新潟から秋田を結ぶ羽越本線も、車窓から日本海を眺めることができる有名な路線の1つ。この日は生憎の天気でしたが、海の近さは伝わりますよね?
特に新潟県内の桑川-越後寒川駅間の「笹川流れ」と呼ばれる区間は、開けた空と日本海に奇岩の美しい地形が見られ、撮り鉄の定番ポイントにもなっている絶景です!(晴れてほしかった…。)
氷見線
まだまだ日本海側は続きます。次は富山県の高岡と氷見を結び、富山湾に面した氷見線。越中国分-雨晴駅の間の雨晴海岸という素敵な場所で、奇跡的に海に架かる大きな大きな虹を見ることができました!
雨晴駅から徒歩5分の「道の駅 雨晴」は、雨晴海岸と氷見線の列車、さらには3,000m級の立山連峰を一度に見れる絶景スポットになっています。
氷見線の列車が青い海と空の中に紅一点の輝きを放ってとても映えます。
個人的に富山県は「列車旅の宝庫」なんじゃないかと勝手に思っています(笑)
のと鉄道七尾線
同じく北陸で、石川県の能登半島へと延びる「のと鉄道」の七尾線は、入り組んで穏やかな七尾湾の「里海」の中を行きます。
そののと鉄道では「のと里山里海号」という観光列車が運行されていて、海の方を向いた座席からじっくりと車窓を眺めることができます。さらに海の見える区間を通る時には徐行運転に加えて、車内アナウンスで見どころを解説してくれるため見逃すことがありません。
能登の工芸品があしらわれた内装は細部まで丁寧に仕上げられていて、ぜひとも一度は乗ってみたい車両です。
東海道線
ようやく太平洋側へと移って、東京から名古屋、大阪を結ぶ大動脈の東海道線へ。その中でも小田原と熱海の間、神奈川県の早川-根府川駅間は相模湾を一望できる絶景区間です。
東京から2時間かからずにアクセスできるような場所でも、どこか懐かしく感じるような集落が広がっていました。
ここは本当に崖の上の高いところに線路があり真下はもう海なので、障害物もなにもない眼下に広がる海を一望できるというなかなか他では見られない風景です。
根府川駅も海に面した崖の上にあり、相模湾を見下ろすことができる海の見える駅。ぜひとも一度は途中下車してみたい場所です。
伊豆急行
伊豆半島の東側を通り、ペリーが来航した下田へと至る伊豆急行線。休日はリゾート地への観光客で常に賑わっており、瀬白田-伊豆稲取駅の区間では遠くに伊豆大島を望む水平線が乗客を魅了させます。
様々な特徴的な列車が走る伊豆急行線。こちらの「リゾート21」という列車は「黒船電車」と「キンメ電車」の2種類があり、普通列車でありながら全面展望や海に向いた座席などいろんな工夫があって、旅がより楽しくなる列車です。
また、もう引退してしまいましたが、東京と下田を結ぶ特急「スーパービュー踊り子」も特に先頭車両ではスーパーなビューを見ることができました。
紀勢本線
三重県の県庁所在地、津の少し北側にある亀山駅から紀伊半島の太平洋沿いをぐるっと回って大阪まで至る長大ローカル路線の紀勢本線。和歌山県内の区間ではあらゆる場所で太平洋の潮騒を受けるようなところを走っています。
こちらは串本-紀伊姫駅の間から見える橋杭岩の光景。神様が並べたような岩がいろんなところに転がっているのも紀勢本線沿いの地形の特徴です。
青春18きっぷで紀伊半島を1周するのは気が遠くなるくらい大変でしたが、いろんな見どころがあってとても楽しかったです。
山陰本線
京都から下関の手前まで、兵庫・鳥取・島根・山口県の日本海側を通る山陰本線。ところどころで海に近づき、日本海が見えます。例えばこれは兵庫県の城崎温泉を出てすぐ、竹野-佐津駅の間の途中で見えた砂浜。冬の日本海はやはり荒れていました。
島根県の西側から山口県にかけては特に海が見える区間が多くなります。島根県の益田-戸田小浜駅の間、萩石見空港のすぐ近くでは道路と並走して、目の前に日本海が広がりました。
同じくギリギリ島根県内の飯浦駅付近では、山陰の特徴である石州瓦を使った赤い屋根瓦の家が集まる海沿いのまちを見渡せます。
山陰本線沿いは時代に置いていかれたような歴史を感じられる場所が数多く残っています。駅から近い観光スポットもたくさんあるので、ノスタルジーを求める列車旅にはぴったり!
山陽本線
神戸から岡山・広島・山口を経由して下関まで至る大動脈の山陽本線は、瀬戸内海に沿って線路が伸びています。まずは兵庫県、神戸を出て少し行ったところの舞子駅付近で、世界最長の吊り橋である明石海峡大橋が見えました。
こちらは広島県の尾道-糸崎駅の間から見える瀬戸内海。行き交う船舶としまなみ海道の一部である因島大橋が非常に瀬戸内海らしい光景です。
最後は山口県、南岩国-柳井駅の間では道路と並走してしばらくの間ずっと海岸沿いを通っていきます。
山陽本線は岡山や広島などの都市部を通るためそこそこ本数も多く、飲食や宿泊にも困らず、有名な観光地もあり、車窓も美しいという、ふらっと旅に出るには最適な路線ではないでしょうか!
予讃線
同じく瀬戸内海を間近に見れるのが、愛媛県の北岸に沿って走る予讃線。その中であまりにも有名なのが、「海に一番近い駅」としてSNSで大人気の下灘駅です。実は海側に道路ができてしまって「一番近い」かと言うと微妙なのですが…。
しかし皆さんが一度は見たことがあるであろう、簡素な造りのホームと年季の入った屋根越しに海が見えるこの風景は、まさにエモさの極み、theインスタ映え!
太陽の位置と雲の形状、そもそも晴れてくれたことすべてが奇跡的なのですが、海に夕日が沈む瞬間は息を呑むように美しい眺めでした。
大村線
最後に紹介するのは、九州・長崎県の早岐と諫早を結ぶ大村線。大村湾の西海岸を「シーサイドライナー」という快速列車が走っています。
その名前の通り、松原-小串郷駅の間あたりでは本当に目の前が海!穏やかで深い青色の海をひたすら眺めることができます。
その途中で停車する千綿駅は、目の前が海!この駅こそ「海に一番近い駅」の有力候補でしょう。
ここで海沿いを走りゆくシーサイドライナーを見送ることもできます。
まとめ
以上、私が訪れたことのある中で、車窓から海が見える絶景の鉄道路線を紹介しました!どこもそれぞれ表情の違う美しさがあるということが分かって頂けたら嬉しいです。
もちろんここでは紹介できなかった絶景の路線もまだまだたくさんあるはずです。安心して外出できる世の中になって、もっといろんなところへ行って、もっといろんな風景が見れるようになるといいな。
途中下車したい「海の見える駅」はこちら!
青春18きっぷで東海道線を移動する際の鬼門、静岡県をいかに快適に移動するか考えてみました。